現地(韓国)の研究者との間で
プロジェクトの合意にいたっても、
上(韓国の行政府)からOKが出ない。「弥生人」の定説に待った、
ゲノム解析で迫る日本人の由来の新説
橘玲、人類学者・篠田謙一対談(後編)
2022.7.26 4:10 ※一部引用篠田 : 現地の研究者との間では「この人骨を分析しましょう」という話になるんですけれども、上からOKが出ないわけです。「今この人骨を渡すのは困る」と。それでポシャったプロジェクトがいくつかあって。なかなか進まないんです。橘 : 政治の壁を突破して、ぜひ調べていただきたいです。朝鮮半島は「吹きだまり」と言いましたが(以下略)https://diamond.jp/articles/-/306767?page=5……先々月の話でスミマセンが、国立科学博物館の篠田謙一館長が
ネットで「
日本叩きだ」と誤解されていたので。簡単に説明します。
遺伝人類学の情報を追っている人間なら誰でも知っていますが、
現在、
韓国では古代ゲノム解析が黎明を迎えたばかりです。
日本列島の西隣に、ゲノムの空白地帯があるということ。
「現地の研究者」と合意できても「上からOKが出ない」ことが多い。
それでも何件かは解析されていて、こういった情報も出てきますが(↓)
朝鮮半島にも残る縄文遺伝子:古代ゲノム研究 (2022/05/15) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-2267.htmlただ、皆様が警戒心を抱いたのは、対談の以下の箇所でしょう(↓)
※再度、引用橘 : イギリスでは王家の墓の古代骨のゲノム解析をやっていて、その結果が大きく報道されていますが、日本の古墳では同じことはできないんですか。篠田 : それをやるには、まず周りを固めることが先かなと思いますね。「ここを調べればここまでわかるんですよ」というのをはっきり明示すれば、やがてできるようになると思います。
https://diamond.jp/articles/-/306767?page=4……「イギリスでは
王家の墓の古代骨のゲノム解析をやっていて」とあります。
ただ、橘玲氏の発言からは、「どの王家の墓なのか」がちょっと不明です。
私は英語が解らないので、リアルタイムでは海外の情報を得ていませんが。
今のところ、大きく報道されているのは15世紀の
リチャード三世です。
薔薇戦争で惨殺されたヨーク朝の王。
駐車場で遺骨が見付かりました。
棺も何もなく、ただ後ろ手に縛られた状態で、墓穴に放り込まれていて。
本当に王なのか? 身許確認の一環として、ゲノム解析が求められました。
そんなワケで、
「歴代天皇の陵墓を暴く」といった暴挙には繋がりません。
そもそも、ご遺族の意向を無視した研究など、現代では許されませんし。
ただ、既に考古学による発掘が行われている墳墓が幾つかありますよね?
そこで過去に出土した人骨なら、将来的に解析の許可も下りるのでは?
王墓をホイホイ発掘させている国など、世界の何処にもありませんよ。
心配しなくても大丈夫。古代エジプトなどは、既に滅んだ王朝です。
2022/09/10 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

あと、話題になったのは
ダイアナ元妃の母方のイトコのmtDNAですね。
インド人由来でした。元妃の7代前にインドで商売をしていた父祖がいて。
現地のインド女性との間に娘を儲けた。その娘が元妃の第4曾祖母でした。
7代前の128人に1人(累計254人に1人)、インド人がいたというお話。
※あくまで単純計算です。実際にはイトコ婚やハトコ婚もあったでしょうし。