安倍政権が打ち出す、「女性の活用」戦略について、
下記のように反論なさる方々が居ます。
「病気で働けない女性だって居るのに!」
逆に、質問してみましょう。
「日本国政府は、
病気や障害で働けない男性に対し、就労を強制していますか?」
鞭を鳴らして、
障害者に強制労働を課していたのは、お隣・韓国でしたね。
しかし。論法としては、おかしくとも、
女性達が訴える不安には、正当性が有るのです。
日本は長らく、以下のような社会分業体制を布いて来ました。
取り分け、高度経済成長期に掛けて。
夫 ⇒ 早朝~深夜まで、企業内で長時間労働
妻 ⇒ 子育て~介護まで含め、家事一切を担当
この状態で、夫側(企業労働)に駆り出されては、
「
家庭が崩壊してしまう」、そう危機感を抱いているんです。
女性に企業内での活躍を望むなら、
男性を含めて、就労形態の見直しが必須です。
そして、これは政権主導で行えるものでは無いでしょう。
社会主義国の、国営企業なら、話は別ですが。
民間企業側の改革意識に、懸かって来るのです。
「女は家を守る」、この言葉の意味が、
いつの間にか、「(核)家庭を守る」に取って替わられました。
戦後のアメリカ信奉による弊害でしょう。
旧来の日本の家族制度においては、「
家 = 企業 」でした。
家がそのまま、企業活動の場でもありましたので、
女性は自然と、経営者である夫に準じる役割を担って来たのですね。
同時に。企業における労働の場が、家であったワケですから、
男性も自然と、子供と触れ合う機会が多かったのです。
現代の都市部における核家庭は、寧ろ、江戸期の長屋暮らしに近い。
長屋の住人に、「女は家を」と言ったところで、「はぁ?」です。
無論、江戸時代には戻れません。
「ネットの普及により、出社せず自宅で」との話も有りますが。
全業種・全労働人口が、それに対応出来るワケでは無い。
社会環境の整備含め、どうクリアして行くかです。
同時に、昨今流行の、専業主婦を貶めて見る風潮に、
不破ははっきり、異を唱えます。
兼業であろうと、専業であろうと。 その女性・その女性、
そのご夫婦、そのご家庭に、最も適したスタイルが有る筈です。
体質の問題だけじゃない。
ご主人の出張が多く、家を空けがちなら、
子供の為にも、奥様は専業を選ぶご家庭とて多いでしょう。
介助や介護が必要な家族が居る場合は、どうですか?
そして、数は少なくとも、専業主夫も存在するのですし。
ただ。実際に就労する・しないは、個々人の選択としても。
女性が、企業内で活躍し易い 環境を整える事、
それ自体は、男性を含めて、良い事であると考えています。
男性も、女性に準じる形で、
家庭と仕事を
両立させられる社会システムを目指す、と云う意味です。
妊娠・出産は女性にしか出来ませんからね(^^;第一、働きたいと言っている女性から、
職を奪い、結婚に追い込んだところで、
円満な家庭は築けるのでしょうか? 子供はどうなりますか?
不破は、幼い頃、官舎で暮らして居ました。
父は地方公務員でしたので。 しかも、歩いて5分の通勤圏。(←!)
5時になると、飛んで帰って来て、
夕食の支度が整うまで、赤子の私を、あやしていたのだそうです。
あの頃は、母も幸せだったのでしょう。
お母さんだけでなく。
お父さんが、もっと子供と触れ合える 社会が良いですよね。
2015/02/27 不破 慈

経済的に豊かになれば、子供が増えると云うのは、間違いです。
先進国と途上国の出生率を比べれば明らか。
ただ、有給での 出産休暇の拡充で、
デンマークでは、出生率が改善しているそうです。
女性側の、職種や企業の選び方も重要かも知れません。
業種の性質により、整備出来る事・出来ない事は、分かれて来るでしょうから。
……にしても、女性の「活用」って、ネーミングセンス悪過ぎると。
結局、印象操作に悪用されて、女性保守から反感を買ってしまいました。
ついでに。
外国人家政婦だ、外国人保育士だと騒がれていた件。
移民政策については、去年の7月に片が付いています。
拙宅にも、何度か張りましたが、あいか様のニュースから。
ツイート画面も借りて来ました。
【安倍内閣】 移民政策見送り!
50年後を見据えた骨太方針 (2014/07/06) http://brief-comment.com/blog/immigration/21047/ 昨年末が近付いても、某保守勢力の、某識者一派が、
「安倍が移民政策」と読者・視聴者を煽っており、何事かと思ったところ。
どうも、日本に
400人強しか居ない
高度人材向けに、
法改正された箇所に喰い付き、泡を飛ばしていた様子。
一億人の雇用には、全く影響しない上、枠を拡げたものでも無いのですが。
まぁ、このような「単純ミス」を「繰り返して」いる方々なのですけれどね。
…………有識者として、少々、問題では無いでしょうが?
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