
岩田(現)日銀副総裁の著書に、
EU経済の章が有るんです。日本経済との、比較って事で。
2013年3月(PHP研究所)の本で、
今は2015年ですが、一般の方にも解り易い部分を、簡単に。
その前に。岩田副総裁に関して、ご紹介しておきます。
実は、黒田バズーカ(金融緩和)の、真の仕掛け人です。
東大の経済学部と、同大学院を修了した、リフレ派筆頭の学者さん。
……財務省って、同じ最高学府だけど、法学部卒なんですよね(コソッ)安倍総理が、一番、総裁に推していたのが、この岩田規久男先生です。
が。日銀総裁って、元来、財務省ポストなんです。物言いが付いちゃいまして。
そこで、財務官僚の中でも、最もアベノミクスを支持して下さる、
現在の黒田総裁をトップに立てる形で、副総裁の任に就かれました。
その黒田総裁も、増税論に関しては、
ご実家の財務省に、引き摺られてしまうところも、有るようですが、
黒田総裁のご協力を得られなければ、金融、つまり、
回り回って、日本国民のお給料は、もっと締め上げられていたんです。
大恩人です。一時、総理との不仲説がテロ朝……、じゃなかった、
TV朝日から流れましたが、大嘘ポンポンです。
(コレも情報テロ?)相変わらず、前置きの長い、ふわふわです。
で、やっと本題。
ヨーロッパ経済。瀕死です。(←!)
ギリシャが大変だ、くらい、保守の皆様は、ご存知でしょう。
が、別に、ギリシャだけじゃない。
単純に、「マイナス成長で……」と説明したところで、
イメージが湧かないでしょうから、一番身近な、失業率で申し上げますと。
ギリシャとスペインの失業率は、25%です。
つまり、4人に一人が、失業中。年々悪化しています。
ただ、スペインに関しては、
雇用保険が手厚過ぎるので、ワザと働かない人も居るのですが。
イタリアやポルトガルも、10人中、1~2人が失業者です。
これが、若年労働者(25歳以下)になると、もっと酷い。
ギリシャ・スペインは、50%。つまり、二人に一人。
イタリア・ポルトガルでは、10人中、3~4人に、職が有りません。
ちなみに、ユーロ圏内の経済規模で言えば、
ドイツが最大で、一番の優等生。
続いて、フランス。イタリア、スペイン。
3番手と4番手で、この有様なのです。
無論、経済規模の小さい国だからと言って、
必ずしも、失業率が高いワケでは無い。人口との、兼ね合いですから。
しかし、各国は、相互に、輸出・輸入で、経済を支え合っていますから、
ヨーロッパ全体で見れば、かなり厳しいと言わざるを得ません。
で。先頃、中国主導のAIIBに対し、真っ先に参加表明したイギリス。
共通通貨で有る、ユーロには、加盟して居ません。
ですので、通貨危機には直接、関係無いのですが、
地理的な条件から、どうしても、煽りを喰らってしまいます。
あの距離ですから。相互に経済活動を行っているので、当然ですね。
一番の痛手は、金融立国で有る点です。
これは、アイルランドもそうなのですけれど、
誤解を恐れず、敢えて言うなら、
「国の主要産業がハゲタカファンド」、みたいな?
譬えですよ?(焦汗)別に、投機や投資で、利益を稼ごうとする商売が悪いワケでは無い。
投資家が居なければ、資本主義経済は、止まってしまいます。
ですが、産業構造的に、一国内で占める割合が大きい場合。
投資先の国の経済に、乗っかっている形に成りますから、
独力での復活が、難しくなるんです。 他国頼み。
この惨憺たる状況で、日本がAIIBに参加すれば、どうなるか。
ご自身の著書で、EU経済の危機的状況を、説明していらした筈ですが。
まさか、「飢えた列強様」が、
日本と仲良く、腐肉漁りをするだけで、満足してくれると思ったのですか?
渡邊氏が、
発言をフォローして差し上げた御仁は、すぐに方針転換なさった様子です。
ご自身で選択された道とは云え、心中、お察しします。
2015/05/08 不破 慈

最後に、2014年・(全体での)失業率を。≪単位:%≫
ギリシャ : 26.49 (世界ランク3位)
スペイン : 24.45 (5位)
ポルトガル: 13.89 (14位)
イタリア : 12.80 (20位)
ちょっと驚いた事が。
フランス : 10.20 (31位)
経済規模・2番手のフランス、大躍進してました。( ̄∀ ̄;
詳細は、こちらでご確認下さい。
世界経済のネタ帳:
世界の失業率ランキング (http://ecodb.net/ranking/imf_lur.html)
表の作成?
んーな高等テク、持ってるワケねえっしょ! (≧з≦)
パソコン習ったの、20年前なんだよぉおおお!(絶叫)
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