そもそも、矛盾していますよね。「アイヌ語を禁止された」のに、
「アイヌ語の地名が残っている」とか。この辺の経緯は、砂澤陣氏の著書、
『
北海道が危ない!(育鵬社刊)』で触れられていました。
(引用) 北海道の地名もアイヌ語をもとに付けられ、
アイヌ語の地名=アイヌの土地という誤解があるが、
北海道の地名は、幕末から明治にかけての探険家で
蝦夷御用御雇(えぞごようおやとい)に抜擢されて
蝦夷地を調査した
松浦武四郎が、明治政府の開拓判官に任じられ、
アイヌの言葉を地名に使うよう提言したことによるものだ。
だから、アイヌ語の地名=アイヌが先住していた
もしくはアイヌが所有していたとはならない。
(引用ここまで、改行を加えました)結局は、御歳91のシベリア帰還兵のお話の通りです。
和人は、アイヌを「北海道の先輩」として、立てていたと云う事。
こういうちょっとした事実からも、その姿勢が窺えますよね。
さて、子供達の情操教育にとって相応しいのは、どちらの先生の指導でしょう?①アイヌの人達は北海道の先輩。皆さん、敬いましょうね。②日本人は、アイヌの人々の土地を奪って開拓し、彼らの生活を破壊したのです。我々は謝罪と賠償を……(以下略) 答えなんて、聞くまでもないし、言うまでもないと思います。前者はですね、戦前の先生なんですよ。御歳91の...
【 #アイヌ 】 いじめ① ~戦前の先生と戦後の先生、対応の違い
ここからは、前記事二件の補足です。
先ずは、一件目。
明治政府は、アイヌの言葉を禁止していません(11/08) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1705.htmlこの記事では、パラオでの話を引き合いに出しました。
パラオの人々は、アイヌと同様に文字を持たなかった為、
日本語のみで公教育が行われた、と云う内容です。
歴史上、植民地支配を受けていた民族は、数多存在します。
その多くが、嘗ての支配国の言葉を、公用語として使っています。
コレ、単純に列強支配の残滓ってワケじゃないんです。
彼らの母語では、高等教育が受けられないんですよ。
解り易い例として、
加瀬英明氏が台湾を訪れた際のエピソードをご紹介します。
(引用) 私は宴会の途中に、
台湾人どうしで日本語で話しているのに、気がついた。
私は羅会長に、
「どうぞ、私どもにかまわずに、
台湾語でお話しになってください」といった。
すると、
「
いや、台湾語は話し言葉なので、 政治や、経済などについて、難しい語彙がありません。 われわれにとって、北京語は後になって学んだので、うまく話せません。
だから、われわれのあいだでは、いつも日本語で話しています。
あなたがたのために、日本語で話しているわけでは、
けっしてありませんよ」と、たしなめられた。
(引用ここまで、改行を加えました) 日本と台湾 ~なぜ、両国は運命共同体なのか
加瀬英明/2013年9月/祥伝社新書隣で大きな顔をしている中共にしたって、
日本の先達が苦労して訳した語句を、逆輸入しただけですしね。
まさしく、アジアの近代は日本から明けました。
………………中共は未だに前近代的でした。
次。
公教育の必要性:日本に併合される以前のアイヌ(11/15) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1706.htmlリンク先で、1920年代・ロシア人の記録を紹介しました。
引用した本の著者名で、ピンと来た方がいるかも知れません。
ジェームズ・ロバート・フリン。
ニュージーランドのオタゴ大学名誉教授。
ご専門は政治学。フリン効果で有名です。
※ご本人の命名ではない。ここでIQ(知能指数)システムに付いて語り始めると、
ガッツリ趣味に走ってしまうので、コレだけ覚えて行って下さい。
早い話、フリン教授は、こう主張なさっているんです。
「
先進国と発展途上国のIQ差は、環境要因で説明がつく」
実は、知能(心理学)の世界では、未だに遺伝子信仰が根強いです。
とどのつまりは、
優生学です。
本気で言っていますからね。
「黒人は白人より、遺伝的に知能が劣っている」とか。
日本人も、コレに苦労させられました。
「有色人種に、文明など理解できよう筈も無い」と。
ヨーロピアンのコンプレックスも、凄まじいですよね~。
まぁ長年、トルコやモンゴルにボコられて来ましたから。
ヨーロッパが先進地域になったのなんて、ここ数百年の話です。
自分達がやっと先頭に出られて、調子ぶっこいちゃったんです。
で、「有色人種=鳥獣」と見做して、世界中でやりたい放題やった。
そこに異を唱えたのが、日本でした。
苦し紛れに、「名誉白人」なんて称号をくれたワケですが。
でも、我々の父祖は納得しなかった。
「
教育を受ける機会さえあれば、 誰でも白人に負けない近代国家を造れる!」と。
その信念を貫き、各地で医療や教育を普及させました。
その姿勢は、アイヌに対しても一貫しています。
さてさて。
『日本の先住民族・アイヌ』なんて、
一部におかしな商売人が現れて、私も寝耳に水の状態です。
ただ、アイヌに対する同化政策で、苦心したその経験こそが、
後に、パラオや他の地域で活かされたのだとも思っています。
初めての国策で、いきなりの大事業。
世界の何処にも、先例が無いのです。上手く行かなくて当然。
トラブル頻発、良かれと思って裏目に出た事も有ったでしょう。
それを以って「弾圧」で、「差別」なの?
2016/11/24 不破 慈(ふわめぐみ)

現在、「知能の7割程度が遺伝」、との説が未だに根強いですが。
最近になって、「3~4割であろう」との研究が、何件も報告されています。
自閉症スペクトラムの研究でも、同様の報告が成されているんです。
※重度のケースは、単一遺伝子で大きく左右されてしまいますが。 発達障害、生まれか育ちか ~見過ごされてきた愛着の問題(2015/05) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1415.html#moreそもそも、個人の知能における遺伝率なんて、測定のしようが無いんです。
一人の人間に対して、二つの生育環境なんて、用意しようが無いでしょ?
そこで、「双生児研究」ってのが用いられるワケですが。
一人をニューヨークのマンハッタン(できれば富裕層)、
一人をアマゾン奥地の先住民…………なんて実験、出来るワケが無い。
生まれ育ったコミュニティの、文化・文明から独立したIQなんて存在しません。
個人の能力とされる知能指数でさえ、我々は互いに支え合っているのです。
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ちょっと興味本意なんやが、アスペルガーとかの発達障害的な要素ってどのくらい遺伝があんねんかな?
その昔ワイが交際してた人で、
父親が診断済みアスペ(高校数学教師、ガチ共産主義者)、
母親普通?(変わった人ではある)、
弟が診断済みアスペ(たしか障害者手帳あり。数学能力だけ超級)、
って人がおったんや。
彼女自身はまぁまぁ普通で、接客業に就いていた経験もあってコミュニケーション能力も備え、また弱メンタルながらそれなりに善良と言っていい人間なんやけど、一方でなかなか奇妙な人間でもあった。
例えば仕事(図面描き)に支障が出かねないレベルで概念理解が苦手だったりする。たぶん無意識での抽象化と関連付けが苦手なんやね。だから一般化も苦手。ゆえにこういう事指摘されても理解できん。何が理解できないかも、何で理解できないかも、理解できないねん。
加えて、ロールプレイを越えた人間関係で、言って良い事とダメな事の区別が付かん。やから、ある程度親しくなった友達以上の人とは大概衝突する。
でも、ありがちっちゃありがちで、異常なレベルではないんやな。バカかつ馬鹿正直とか言われて終わってまうレベルの話。でも別にバカな訳やない。頭の回転はワイよりずっと速いねん。
ぶっちゃけ当時のワイは随分苦しんだんやが、曲がりなりにも結構なコミュ能力がある彼女が発達障害的かどうかなんて考えもせんかった。一度てんかん起こしたこともあるらしいが、……いずれにせよ遺伝的な要素など考えたこともなかったわ。素人がレッテル貼るのは嫌いやが、それとコレとはまた別や。
しかしまあコレ考えてたら割りと捗ったかもしれんなー、とか思うとやるせんもんがあるぞ。
まあ、だからといって今さら何もならんし、だから興味にすぎんのやけど、どない思いますコレ?
つか、ほぼ愚痴やなコレw
恥や。
腹切るわ(セプク