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そう言えば、拙宅ではまだ北海道の年表をアップしていませんでした。
やっぱり篠田謙一先生の著書からですけれど(分子人類学に激ハマリ中)。
※DNAで語る日本人起源論 p155&167より、2015岩波現代全書本土日本とは、流れが大分違うでしょう?
ちなみに、北東北にも
続縄文時代がありました。
以降も
擦文文化人との交流が盛んだったことから、
東北を「プレアイヌ(プロトアイヌ)」と位置付ける学説まで存在します。
当然、東北の蝦夷(日本古来の蝦夷)を母方に持つ私は、ブチ切れ状態です。
それでカテを設けて、コツコツと東北の記事をアップしているワケですが。
***
話を、北海道に戻します。
前記事からの流れです。
前記事リンク:シベリアからの流入、決め手はmtDNAのYhttp://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1718.html用語の説明が面倒だったので、
ずっと「シベリア少数民の系譜を受け継ぐ」と表現して来ましたが、
年表にも名称がある通り、正確には「オホーツク文化人」です。
この
オホーツク文化人が、mtDNAのYを保有していて、
それが現在のシベリア少数民と、アイヌ集団に受け継がれたんです。
※以降、mtYと略します。
オホーツク文化は
13世紀に突如として滅び、
それ以降にアイヌ文化が登場していることから、
「アイヌによって滅ぼされた可能性」を指摘する研究者もいます。
「アイヌvsオホーツク」の構図で見れば確かにそうなるでしょうが、
以前にも書いた通り、13世紀のメインイベントとして
元寇があるんですよ。
その頃、オホーツク文化は樺太を中心に栄えていたのですが、
二度の元寇に先駆け、
元軍は樺太へと侵攻(1264)しています。
…………フツーに考えて、コレ(↑)ですよね?
勿論、mtYを保有する集団の南下は、コレ一回ではない。
道南で、擦文文化人と和人(蝦夷)が交流していたのと同じように、
道北では、オホーツク文化人と擦文文化人が交流していた。
当然、双方で混血も進んだ。
それも何世紀にも渡って。
あの距離で行き来がなかったと考える方が不自然です。
ですから、明治になって突然、
「和人がアイヌの土地へ攻め入った~!」などという、
アメリカ大陸での構図は、日本列島には当て嵌まらないのです。
大西洋と津軽海峡、距離が全然違いますよね?!(゜〇゜;
不正の温床たるアイヌ協会を相手取っていると、
「日本vsアイヌ」の単純な構図に陥り易いんです。
美味しいんですよ、協会からすれば。
どうせ騒動になるなら叩いて貰いたい。できれば感情的に。
「アイヌ差別は存在する~!」
「日本は民族弾圧国家ダ~!」って、逆に利用できるでしょ?
在日相手なら、そこまで神経を使う必要はないでしょう。
彼等は元々、外国人ですから。
でも、アイヌ相手にそれをやってしまったら。
本当に北海道を剥ぎ取られてしまう、日本が分断されてしまう。
沖縄と北海道、日本を奪るには両端から(2017/01/11) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1710.html アイヌ自治区は札幌の近く?!(2017/01/24) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1711.html***
過去の部族の血が一滴も入らないアイヌ≪民族≫まで存在する時点で、
「単なるコスプレ集団ですよね?!」と片付けたいところですが。
※実在のアイヌは部族社会一切の議論が封殺された
国会決議の存在もあり、我々は圧倒的に不利です。
H20.6.5 先住民決議案、国会提出/H20.6.6 先住民決議案、全会一致(?)で可決 …………この辺の経緯、西村眞悟衆院議員が同年8月号の『正論』に寄せていらっしゃいます。⇒⇒⇒ 何せ「全会一致」である。この私も賛成した事になっている。何故か。実は私がこの決議の内容を知ったのは、採択の前日、...
【 #アイヌ 】 全会一致の先住民決議?
2017/05/23 不破 慈(ふわめぐみ)

子供の情操教育を考えても、単純な対立構図は望ましくない。
そしてそれは、先達の心遣いを無碍にする行為です。
日本は世界で唯一、異文化を持つ少数民を、
「土地の先輩」として敬い、接した超文明国なのです。
世界中に植民奴隷がいた100年以上前の時代に、ですよ?
過去記事リンク:戦前の先生と戦後の先生、対応の違い http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1702.html
- 関連記事
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北海道に生を受けて30数年経ちますが、アイヌ差別など聞いた事もないのでずっと疑問に思っていました。
此方で関連記事を読んで酷い齟齬が漸く噛み合い「成程」と納得出来ました。
自分のルーツを探るというのもまた楽しいですよね。名もなき家柄だと無理なのですが。
私自身、道民と言っても精々4~5代前からの移住者の子孫なので、何処から北海道へ渡ってきたのだろうかと親に聞きだし、探った事があります。
(父方は秋田、母方は福島でした)