二番目の山羊

北海道出身の父はアイヌクォーター、福島出身の母は「蝦夷のアベ」

夏期企画1:医者の不正が独り歩きした自閉症ワクチン説

【夏期企画・1】
 医者の不正が独り歩きした
   自閉症ワクチン説





前記事で私が抱える自閉症スペクトラムについて触れたので。
今回は、巷を騒がす自閉症ワクチン説について解説します。

※アイヌ問題をお求めの方は、サイト上部6件からどうぞ★




***




先ずは、大隅典子先生の著書から引用します。
脳神経や遺伝子の基礎研究に携わっているお医者様です。



ワクチンは自閉症を誘発しない  (前半部省略、改行を加えました)


1998年に、英国の『ランセット』という権威ある学術雑誌に、
ワクチンと自閉症の因果関係について指摘した論文が掲載されました。

「麻疹、おたふく風邪、風疹の三種混合ワクチンを摂取した直後に
 自閉症のような行動と腸炎が発症した12例の症例」についてというもので、
著者はロンドンのアンドリュー・ウェイクフィールドという医師でした。

ウェイクフィールドは「三種混合ワクチンが
 なんらかの免疫反応を引き起こして、その結果、消化器の炎症や
 神経系への影響が生じて、腸炎や自閉症が生じたのではないか」と論じ、
「三種混合ワクチンよりも麻疹単独ワクチンのほうが安全だ」と主張しました。


(中略)
三種混合ワクチンを政策として推奨してきた英国政府は、
「麻疹単独ワクチン」のほうがよいと主張する
ウェイクフィールド論文の影響について、
ただちに専門委員会を組織して調査に当たらせ、
論文発表からわずか1ヶ月でウェイクフィールドの報告に対し、
懸念を含むレポートを発表しました。




それによると、実はウェイクフィールドは、
三種混合ワクチンの副作用を追及する
NPO団体の顧問として巨額の顧問料を
得ていたばかりでなく、論文を出す前年に、
麻疹単独ワクチンの特許申請をしていました。



国の政策が
麻疹単独ワクチン推奨に移行すれば、
莫大な利益を得るはずだったというのです。





 


さらに、ウェイクフィールド論文の不正が、
サンデイ・タイムズ紙の記者によって暴露されます。

彼の主張の根拠となっている、ワクチン接種から
2週間以内に腸炎と自閉症を引き起こしたという症例は
診療記録から一例も見当たらず、なんと論文執筆は「新規症例」を
一度も診察していない段階で書きはじめられていたのです。


(中略)
その後、ウェイクフィールドの仮説を検証する研究は
世界中でおこなわれましたが、彼の主張するような症例は見つからず、
さらに大規模な疫学研究からも三種混合ワクチンと
自閉症発症との相関性は見いだされませんでした。

ついに2004年に、『ランセット』は
ウェイクフィールドの論文を撤回することとなり、
2010年にはウェイクフィールドと
その上司の教授の医師免許が取り消されました。



(引用終了)
脳からみた自閉症 「障害」と「個性」のあいだ (p54-56)
大隅典子著/講談社ブルーバックス、2016年4月









つまりは、
自分の開発したワクチンを売り込む為、
既存の三種混合(MMR)を功撃した、と。

結果、何が起きたか?


今度は、私と同様に自閉症スペクトラムの
当事者である、ダニエル・タメットの著書からです。
※とは言え、私とは次元が違い、彼は天才クラスです( ̄∀ ̄;



(一部引用、漢数字をアラビア数字に、改行も加えました)


最近ロンドンで自閉症スペクトラム障害の498例の調査があったが、
1988年のMMRワクチン導入以降に症例が飛躍的に伸びた事実はなかった。

医師の大半がウェイクフィールドの推論を否定している。
(中略)
残念なことに、どのような批判も、ウェイクフィールドの説が
メディアで無批判に取り上げられるのを防ぐまでにはいたらなかった。

そのため多くの親が、
子どもにMMRを摂取させたら致命的な病気にかかる、と信じた。


そのおかげで、近年イギリスでは麻疹
――感染力が強く、非常に危険な病気――の発生率が著しく増加している。

2007年に1000件の発症例が報告されたが、これは記録的な数字だ。

その前年、13歳の男の子が麻疹で死亡した。
ブリテン島に暮らすこの世代の子どもで、麻疹で死亡した初めてのケースだった。



(引用終了)
天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界 (p237)
ダニエル・タメット著/古屋美登里訳/講談社、2011年2月










このMMR。
生後1~2歳頃に摂取されます。
ちょうど、子供の自閉症状が明らかになる時期と重なるんです。



尚、ワクチン接種と自閉症の
因果関係が認められたケースが、一件だけあります。

9種類のワクチンを、
一歳半の女の子に一度に投与した…………というもの。


つまりは、ワクチンの製造・品質の問題ではなく、
現場レベルの医療ミスです。






2017/08/11  不破 慈(ふわめぐみ)

 ブログランキング・にほんブログ村へ 

【次回記事予告】 それでも、やっぱり、
子宮頸がんワクチンには納得できない
(仮題)








本文中で引用した、ダニエル・タメット
NHKで放送されたドキュメンタリー「ブレインマン」でご存知かな?
円周率の暗唱で、ヨーロッパ記録を樹立した人物です。


ダニエル・タメット著、ぼくには数字が風景に見える ダニエル・タメット著、天才が語る

ぼくには数字が風景に見える (2007.6月)
天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界 (2011.2月)
ダニエル・タメット著/古屋美登里訳/講談社



記事本文で引用した本は、右の「天才が語る」ですが、
私が皆様にオススメしたいのは、彼の半生を綴った自伝(左)。

先ず、何よりも親御さんに読んで頂きたいのです。

彼は、生まれた瞬間から天才だったワケではない。
寧ろ、幼少期は大変な苦労をしています。
自閉の症状だけを見れば、私より重度ですし。
裕福な家庭の出でもなければ、大学にも行っていない。


きっと、勇気と希望が湧いてきますよ。
そして、彼の真摯な人柄に、心癒されるでしょう。





※拙宅のアスペ考カテもヨロシク★

 2015/05/28 発達障害、生まれか育ちか ~見過ごされてきた愛着の問題~
   http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1415.html
関連記事

[タグ未指定]
[ 2017/08/11 14:58 ] 社会問題 -3.医療・教育・福祉 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
ふわふわでぇす!

ふわふわ

Author:ふわふわ
不破 慈 (ふわ めぐみ)

リンクフリー・引用自由。
記事URLを表記願います。
文章改変はお断りします。


ブログランキング・にほんブログ村へ



※最も解りやすいアイヌ問題 ⇒ http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1708.html