【原発・1】 家畜を見殺しにした菅民主党政権(引用) 日本政府は家畜を放置したまま避難させなかったことも見逃してはならない。あのソ連ですら家畜を避難させている。チェルノブイリ事故直後に、4万9千人の住民とともに、牛1万3千頭、豚3千頭を、300台のバスと、1100台のトラックを用意して避難させたのだった。
福島の避難区域では牛などの家畜が、次々に死んでいる。
死因は放射線ではない。餓えと渇きが原因であり、政府による人災である。今回の20キロメートル圏内で、そうした事態をいくつも目撃した(口絵4参照)。
(高田純著、「福島 嘘と真実」、p42より)
※左から、口絵1(148KB)、2(159KB)、4(250KB)、クリックで拡大引用文と写真は、
放射線防護学がご専門のお医者様・
高田純先生の著書からです。
2011年の本なので、目を通された方がいらっしゃるかも知れません。
事故後間もなくの調査報告で、既に最新版(読んでる最中!)も出ています。
福島 嘘と真実 東日本放射線衛生調査からの報告高田純/2011年7月/医療科学社
著書の中から、新宿医師会での講演と質疑応答の模様を、一部ご紹介します。
2011年4月12日。札幌~東京、陸路で5日間の線量調査を終え、すぐの報告です。
↓
(途中から引用) 浪江町での測定中、遠くにいた牛がどんどん私に寄ってきました。牛というのは人間と暮らしているので、人がいなくて、危害を加えなさそうな人を見ると懐かしく、集まってきます。全頭といっていいのか、私のほうを向いて整列したかのようにこちらを注目していました。また、何頭か死んでいる牛もいました。
(略) この浪江町で牛を飼っている人が、世話をするため自発的に来ていました。この方は元浪江町議会議長・山本幸男さんです。彼は憤りを持っていて、これらの家畜にはリスクがあるのか、ないのか、科学的に調査をしてほしいと訴えていました。当然のことだと思います。牛小屋に動けなくなった牛がいましたが、だれも水を与える人もいなくて、相当喉が渇いていたようなので、この日雨が降り水たまりがあったため、バケツに水をとって牛に持っていくとすごく喜んで飲みました。でも、この後、私たちはいなくなりますので、この牛がどうなるのか。牛たちだけじゃなくて、ほかの動物もいる。放置されたペットである犬たちもやはり人が懐かしいのか、調査に来た私たちに近づいてきました。
(高田純著、「福島 嘘と真実」、p59-60より)なんとも胸が痛むお話ですが、そもそも、避難の必要はあったのか?
冒頭で引用した中にもありましたが、「
死因は放射線ではない」んです。
写真をもう一度見て下さい。高田純先生は、ご覧の通りの軽装です。
調査に出発する際、念のため防護衣やマスクを携行したそうですが、
全く必要がなかったんです。線量が低過ぎて。
また同医師会で、次のように報告なさっています。
(引用) 20キロメートル圏内の避難区域をチェルノブイリと比較するとどうなるか。チェルノブイリの事故は1986年4月26日に発生し、緊急避難区域30キロメートルの線量というのはわかっていて、避難するまでの数日間に最大750ミリシーベルトと測定されています。すなわち1日およそ100ミリシーベルトを受けたのがチェルノブイリ事故なのです。
この浪江町の避難区域は1ミリシーベルトにも満たない。30キロ圏内とか20キロ圏内といっても、チェルノブイリの線量とこの福島の線量では全然桁が違うのです。今日の夕刊で「事故レベルが7でチェルノブイリと同じである」という発表をしていますが、こういった線量のリスクから考えると桁が2桁ないしは3桁低いのが事実です。
(高田純著、「福島 嘘と真実」、p59-60より)ちなみに、健康への影響が懸念される
数値の目安は、100ミリシーベルト以上です。
2017/10/04 不破 慈(ふわめぐみ)

暫く、母の故郷である福島の話を続けます。
先ずは原発。放射能の問題です。
ずっと書きたかったのですが、誤診投薬の影響から脳がなかなか快復できず。
アイヌ問題でDNA記事を何本か書いて、このクラスが読めるならイケるか、と。
遅ればせながら、高田純先生の本で猛勉強中です。
高田純先生は、札幌医科大学教授で理学博士。
放射線防護学と、放射線衛生学がご専門のお医者様です。
世界中の核災害地を飛び回って現地調査。各国から招かれる権威です。
(広島・長崎の経験もあり、この医療分野では日本がトップ)
中国の核実験について国際学会で告発したところ、
共産党当局から指名手配されてしまい、現地に入ることは出来ませんが、
医療の観点からウイグル支援に尽力なさる、勇気あるお医者様です。
勿論、福島復興の為にも、奔走して下さっています。
左翼主催の反原発集会でもアイヌが踊っているそうで、私は頭が痛いのですが、
私は、保守内の反原発論者を十派一絡げに敵視する姿勢には賛同できません。
反原発は反原発でも、目的が違います。福島復興に対する姿勢も、全然違う。
左翼系の科学者が流す偽情報も多く、理系が苦手な方は判断に迷うのも当然。
医療の観点からの説明なら、優しい日本人の心にきっと届くと思いました。
高田純医師のサイト ⇒
放射線防護情報センター ( http://rpic.jp/ )
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