二番目の山羊

北海道出身の父はアイヌクォーター、福島出身の母は「蝦夷のアベ」

【原発7】 セシウムは除去できる! ~20km圏内、復活の牧場

【原発・7】
 福島第一原発20km圏内
  浪江町末の森 ~復活の牧場~



浪江町末の森山本牧場の元気な牛たち、2012年8月

広い囲いの中で頑張っています、浪江町2013年8月4日 福島第一20km圏浪江町で牛のセシウム検査を行う高田純医師、2012年2月4日 現地での個人線量調査および地表のセシウム面密度調査からの実線量評価のまとめ
※下画像3枚はクリックで拡大(194KB、45KB、195KB)




(引用)  ※高田純医師[写真中央]の著書より

 震災2年目の2012年正月明け、札幌医科大学物理学教授室に、福島県から年賀状が届きました。その差出人は、前年4月の最初の調査で偶然、現地で会った元浪江町議会議長の山本幸男氏でした。そのとき、私は牛たちの科学調査を約束したのです。
 避難先がわからず音信不通でしたが、届いた年賀状にあった携帯番号に、私はすぐに電話しました。
「札幌医科大学の高田純です。お元気ですか?」
「通行許可証があり、今も、牛の世話に行っています」
「私は、生きたままの牛の体内の放射能を計測できます」
「それはありがたい、ぜひ、浪江に来てください」

  (略)

「政府対策本部は、浪江町から二本松市への避難者に対する甲状腺中の放射能検査もしなければ、安定ヨウ素剤も一粒も配布しなかった、とんでもない」と、私は話す。
「浪江に取り残された牛も放置し、殺処分を勧めるだけで、非道だ」と牛農家。
牧草地の表土を10cm深さで削りとれば、セシウムは除去できる。きれいな草や飼料を与えれば、牛の体内は急速にきれいになる」


(高田純著、「決定版・福島の放射線衛生調査」、p133-136より)




***




私にも牧場をやっている親戚がいますし、
福島県内の畜産農家のために強調したいのですが、
放射性セシウムは、怖がらなくて大丈夫です。

そもそも、チェルノブイリとは
放出された線量の次元が違うと何度もお話しました。
でも、それだけじゃないんですよ?



放射性セシウムは、
体内に摂取してしまった場合も、
追い出すことが可能なんです。













そもそも、人体には、誰でも体重1kgあたり、
67ベクレルの天然放射性カリウム40が存在します。
その量は常に一定に保たれ、過不足で健康に問題が生じます。

「え、カリウム?」と思われた方。正解です♪


ちょっと分子栄養学の話に寄り道しますと、
このカリウム、高血圧を予防する鍵となる栄養素(ミネラル)です。

塩分摂取量の多い東北では高血圧が多いとして、
すっかり悪者にされてしまったナトリウムですが。
逆に、リンゴの生産地では高血圧が少なかったんです。

ナトリウムの摂取量が少なくても高血圧に悩む人はいますから、
重要なのは、ナトリウムとカリウムのバランスだったんです。
カリウムは、野菜・果物に多く含まれ、リンゴには特に豊富。
野菜不足の方、要注意ですよ★



  実は、天然塩にも、カリウムが多く含まれています。
  精製塩と違って血圧に良いとされるのは、そういう理由から。
  今度、お店でパッケージ裏の成分表示を、よくご覧になって下さい。
  自然の岩塩を砕いたり、昔ながらの製法で作ったものですから、
  含有量はそれぞれ違いますが、ちゃんと全てに入っています。




***




「だからセシウムも大丈夫だ」とかいう単純な話ではなくて。
このセシウム、体内に入った時、カリウムと似た動きをするんですよ。

カリウムは毎日の食事から摂取され、体内で順次、更新されています。
その性質を利用して、人工的に生成された放射性セシウム137を、
天然放射性カリウム40に、入れ替えてあげれば良いんです。


毎日、体重の10%もの食餌をする牛。
浄化スピードは、とてつもないものになります。









さて、全7回に渡りました、
母の故郷・福島について書いた原発シリーズ。
今日で最終回です。


私自身は、脱原発でも反原発でもないのですが、
「自分はやはり、原発反対だ」と仰るなら、それで構いません。

ただし、事実に基いてやって頂きたいのです。

問題の核心は、真実が伝えられていない点にあり、
「 原発推進 vs 原発反対 」と云う対立構図は、ダミーに過ぎません。




***




結びに、高田純医師の著書から再度、引用します。

(引用)
「自分の牛のことだから、立ち入り禁止区域での宿泊に自己責任を持ちますが、大学教授である高田先生のことが心配」
 と、山本さんは言う。
「福島の調査は、人道と科学の心で、自発的に行っています。本来、20km圏内の復興は、国家の責任。しかも、線量調査が大幅に遅れているから、専門科学者の私が、自らの意思で調査支援をしています」と、説明しました。
 それに加えて、


「万一、警察沙汰になっても、この行為は正義であるので、私は後ろめたいことはまったくない。もしそうなれば、全国民が、20km圏内の真実を知る機会となるので、大変結構だ」
(高田純著、「決定版・福島の放射線衛生調査」、p141より)





2017/11/10  不破 慈(ふわめぐみ)

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※本シリーズで教科書に使ったのは、以下の3冊です。

高田純著、福島嘘と真実、医療科学社、2011年7月 高田純著、決定版福島の放射線衛生調査、医療科学社、2015年6月 高田純著、増補版世界の放射線被爆地調査、医療科学社、2016年3月

福島 嘘と真実 (2011年7月)
決定版・福島の放射線衛生調査 (2015年6月)
増補版・世界の放射線被爆地調査 (2016年2月)
高田純(札幌医科大学教授・理学博士)/医療科学社刊


 高田純医師のサイト ⇒ 放射線防護情報センター ( http://rpic.jp/ )




※記事冒頭の画像4枚を、高田純医師のサイトからお借りしました。
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[ 2017/11/10 10:42 ] 社会問題 -1.政治・経済・軍事 | TB(0) | CM(0)
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