福島はノープロブレム。 お父さん、お母さん
子ども達は大丈夫です。月刊WiLLの2月号からです。
既に目を通された方も多いでしょうが、引用します。
※漢数字をアラビア数字に。いつもながら長いです(^^)***
世界が喝采した「日本学術会議放射線被ばく報告」フクシマはノープロブレム放射線被ばくの胎児への影響はみられない。
「子どもの甲状腺がんが急増」はフェイクニュースだ!北海道大学大学院特任教授 奈良林 直(ならばやし ただし)報道しない自由――放射線被ばくの影響で、子どもの甲状腺がんの発症率が数十倍高まる――
――福島で子どもの甲状腺がんが急増している――
福島原発事故以来、放射線被ばくの影響を懸念する報道が相次ぎました。
事故から6年半が過ぎた2017年9月。
日本学術会議は「子どもの放射線被ばくの影響と今後の課題――現在の科学的知見を福島で生かすために――」を公表しました。福島事故後に蓄積された膨大なデータを分析し、「
胎児への影響はみられない」と結論付けた。これは、福島事故以来続いてきた議論に終止符を打つ報告書となりました。
いうまでもなく、原発事故の報告書として、世界史に残る貴重な科学的データでもあります。この報告書は
国際的にも大きく報じられました。
結果論ではありますが、あれほど大規模な避難をする必要も、あれほどの人とお金を費やして除染する必要もなかったのです。
ところが、わが国の大手メディアは、2017年も暮れようというのに、その内容を報じることはありません。
それどころか、いまだに「福島には人が住めない」、「原発事故はこんなに悲惨だった」と繰り返し報道し続けている。
先日もNHKが、放射線被ばくの不安を煽るような番組を流していました。福島の不幸を強調し、反原発に利用しているようなものです。 専門家がいくら科学的データに基づいた事実を報告しても、マスコミは自分たちに都合の悪い情報に対して「報道しない自由」を発動し、葬り去ってしまう。国民の「知る権利」を冒涜しています。
放射線より怖い情報汚染 ※途中から引用 1986年に起きた
チェルノブイリ原発事故は、「放射線被ばくの影響で何万人もの死者が出る」とセンセーショナルに報道され、今でも多くの日本人が、「チェルノブイリは恐ろしい場所」という認識を持っていると思います。
旧ソ連時代のウクライナ政府の情報伝達が遅れ、汚染された野菜、果物、牛乳を口にした子ども達が甲状腺がんを発症し、9人が亡くなったことは事実です。
その数字が決して少ないとは言いませんが、マスコミ報道が元で、奇形児を心配しておなかの赤ちゃんを堕胎したお母さんは欧州全体で数千人に上ります。 私は、チェルノブイリから電車で東に30分程の
スラブチッチ市という街を訪れたことがあります。
原発事故から二年足らずでニュータウンが建設され、今でも2万4千人の住民が幸せに暮らしている。ただ、マスコミがその様子を報じることがないので、チェルノブイリ近郊にそのような街が存在する事実はほとんど知られていません。
ウクライナの首都キエフにある国立放射線医学センターを訪問し、内科と精神科の先生にもお会いしました。内科の先生は、「
被ばく線量が300ミリシーベルトを超えない限り人体への影響はない。福島の人は心配する必要などありません」と話していました。これは、チェルノブイリ事故から27年間にわたって集めた2万3千人の治療データに基づいたもので、十分に信頼に値するものです。
何より印象に残っているのは、精神科の先生の「放射線汚染(Radiation contamination)より情報汚染(Information contamination)の方が遥かに怖い」という言葉です。「福島の皆さんがそうならないように注意して下さい」とも言われました。 日本でも、マスコミが連日のように「福島は危険だ」と騒ぎ立てました。武田邦彦氏や小出裕章氏らが代表格です。
除染目標を年間1ミリシーベルトまで下げてしまい、その結果、多くの人々が帰郷できなくなる、という事態に陥った。 風評被害で仮説住宅での生活を強いられた福島の住民は未来の希望を失ってしまい、鬱やアルコール依存症になってしまいました。
実際、事故の放射線自体で亡くなった方はいませんが、震災関連死で2千人以上の方が亡くなっています。(引用ここまで、月刊WiLL-2018年2月号、p254-256より)
***
奈良林先生の記事はまだまだ続きますが、
流石に全文アップは無理ですし、ここで切ります。
福島の放射線レベルが全くの安全域であることは、震災翌月の
高田純先生(札幌医科大学教授)による現地調査で判明していました。
そして、世界中の科学者もそれを知っていました。
理由は簡単。近隣各国の線量計には、影響が見られなかったからです。
大規模な避難が必要になるほどの事故であれば、
遠方の国であっても、線量計の数値に変化が生じます。
それが国際常識です。
「わが国の大手メディア」は、決して報じませんでしたけれど。
***
今回の記事の中では、「結果論ではありますが」と断っていらっしゃるものの、
奈良林先生とて、当初から「
福島は大丈夫だ」と主張されていたお一人です。
不可解だったのは、日頃はマスコミの偏向を非難する保守内部にさえ、
高田先生や奈良林先生を「
御用学者」と功撃する活動家がいたことです。
お医者様として、ウイグル支援に奔走する高田純先生が「御用学者」?
非難していた漫画家とその掲載雑誌は、どちらの御用を承っていたのでしょう?
ええ、存じておりますよ。
「アメリカの核は“汚い核”、ソ連と中国の核は“きれいな核”」というのは、
共産党員が昔から使っていたレトリックですものね(^^)
***
皆様に一つ、心理学用語をお教えいたしましょう。
「
ラベリング効果(ラベリング・テクニック)」と呼ばれるものです。
早い話が、「
レッテル貼り」のことです。印象操作の基本の基。
今回で言うなら、「御用学者」や「福島は危険」がそれに当たります。
そう聞くと、さぞ悪質な手法か何かに聞こえるでしょう?
でも違うんですよ。コレは子育てでも日常的に使われています。
「いい子だね」「優しいね」が、それに当たるものです。
どんなテクニック(技術)も、使う人次第で、善にも悪にも転じます。
2018/01/25 不破 慈(ふわめぐみ)
※奈良林先生の記事、再び引用 ウクライナではチェルノブイリ事故の5年後、「
原子力モラトリアム」を議会で議決し、全ての原発を止めてしまった。その結果、
停電が頻発するようになり、ウクライナの主要産業である製鉄、造船工場の操業がストップしました。
ウクライナ経済は壊滅的な打撃を受け、街は失業者に溢れ、何万人もの人が路頭に迷い、餓死する人も出た。
経済破綻でロシアから天然ガスを買うこともできず、塗炭の苦しみのなかで最終的に
原発を再稼動させた。電力を確保すると、
徐々に経済が回復に向かいました。日本も、ウクライナの事例に学ばなくてはならないと思います。
(引用終了、月刊WiLL-2018年2月号、p259-260より)
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