紙と鉛筆の勉強しか
できないバカにはなるな!(↑) 母の口癖です。 幼少から何度、聞かされたことか。
とある本の一文を読みまして。思い出したんですよ(^^;
(引用) かつて新左翼のセクトやカルト宗教がターゲットとしたのは、地方から都会へ出て来て一人暮らしを始めたばかりの青年たちだった。彼らは孤独だった。方言という壁があるため、学友たちと気楽に話すことさえ困難を伴う。田舎では秀才ともてはやされていても、都会の大学に出てくれば、ただの田舎出の凡才に過ぎない。彼らのプライドは傷つき、自分の存在価値を見失い、アイデンティティの危機を味わうことになる。
そこに親しげに接近して、彼らがしたくても誰ともできなかった、人生や社会についての真面目な議論をふっかけ、彼らをはっとさせたのである。
(引用ここまで、岡田尊司著/マインドコントロール/文春新書2016.04)***
ご存知の通り、母は福島出身です。
付近一帯、アベしかいない土地で育った人。
東京に出てきて北海道出身の父(アイヌクォーター)と出会い、
民族運動第二の本拠地を避け、横浜に居を構えて私が生まれるワケですが。
母は郷里に、東北に、誰よりも誇りを持っていました。
母に言わせれば、方言や訛りの問題など簡単です。
「
東北の人間に、東北訛りがあるのは当然だ」
すると、人目が気になって仕方ない受験秀才(?)はこう返して来ます。
「そんなこと言ったって、皆がバカにするんだもの」
母の答えは、コレまた明快です。
「
お前がバカじゃなければ良いんだよ」
刹那の澱みすらなく、一瞬の表情の曇りさえない。
一時が万事、この調子で返って来ます。
コレが、「誇り高い」ということであり、
自信がある、つまり「
本物のプライドを持っている」ということ。
傷付いたのであれば、それは「ニセモノだった」ということですから。
***
さて、母は上京して来て、何を見たのでしょうね?
幼い私に、あれほどしつこく言って聞かせるくらいですから。
相当、苛立っていたのでしょう。
2018/02/26 不破 慈(ふわめぐみ)

小さい時はさ、よく解んなかったから。
「じゃあ、紙と鉛筆の勉強なんてどーでもいーんだな」って思ってたんだけど。
「お前はやれば出来るんだから、勉強しなきゃダメなんだよ!」って怒られて。
???????????????(゜。゜;
今思えば母なりに、娘への期待を表現していたのだと。
「お前なら、頭脳でも精神力でも、連中を凌駕できるんだ!」
反日プロパガンダと会津プロパガンダとアイヌプロパガンダ (2018/01/19) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1747.html
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引用文、マルチ勧誘とかでよく耳にしますよね。
私は地元である北海道から出た事がないし、道外の人でも他所の方言を話す人(青森と滋賀出身者)としか話した事がないので、方言による孤独感の想像が付きません(-_-;)
しかも、一人好きなので常に一人でいるか、関係の薄い集団の中にいるかのどちらか。
ハッキリ友達(親友)と言える相手も一人しかいないので。
「頼る相手が誰もいない」という心細さなら解りますけど、人見知りな上に人間不信気味で疑り深いのでこの例の様にはならなさそう。そもそもインテリでも秀才でもないので前提が違いますけどね(笑)。
>紙と鉛筆の勉強しかできないバカにはなるな!
私も基本的にそういう人を見て「頭良い」と感じない方です。
生きていく為に必要なのは日本人としての常識力(此処は日本なので)等を含めた人間力だと思っているので。
対処の上手い人とか臨機応変に対応できる人とか応用力のある人とか……そういう人を見ると「この人、頭良いな。羨ましい」ってなりますね。
これらが欠如していると、幾らお勉強が出来ても「頭悪い」判定になります。働いていると後者が多すぎて辛いレベルです。
長々と自分語り失礼しました。