アイヌと沖縄の骨格は違う。前記事で、外見的な差異を追究しても、
利権アイヌにダメージは与えられないと説明しました。
「
特徴が出なかっただけで混血だ」と返されれば、それで終わりですから。
アイヌ系から見て、「沖縄の人?」と思うこともある(2018/05/10) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1794.htmlただ、ネットの不毛な憶測に終止符を打つためにも、情報としてアップします。
前置きが堅苦しくなりましたが、篠田謙一先生とビートたけしさんの対談を。
篠 田 : 確かにアイヌの人たちと沖縄の人たちは、よく似て見えます。
しかし、頭骨を比較すると結構違う。 骨の形では、
沖縄の人はどちらかというと、本土の日本人に似ています。 たけし : そうなんですか。骨格は違うけれど、
毛深いとか、そういう点が似ているだけなんだ。
篠 田 : そうです。見た目で目立つ形質が似ているものですから、
わりと似て見えるだけなんですよ。
※たけしの面白科学者図鑑 人間が一番の神秘だ!(p105)/新潮文庫(2017.04)
初出 : 「新潮45」 2015年2月号 「たけしのグレートジャーニー」***
なお篠田先生は、形態人類学のみならず、
分子人類学もご専門で、ミトコンドリアDNAでの研究もなさっています。
※篠田先生の著書(DNAで語る日本人起源論)より 本土日本、アイヌ、琉球の三集団のミトコンドリアDNA
ハプログループ頻度を比較すると、それらは互いに異なっており、
とくに
アイヌと琉球集団の間に類似性は認められないことがわかります。
(中略) 一方、
本土日本と琉球列島集団では、
互いが持つ
ハプログループの種類は共通していますが、
その頻度には違いが見られ、ミトコンドリアDNAの分析は、
後述する現代日本人の核DNAのSNPの研究結果を支持しています。
※詳細は過去記事で ⇒ 沖縄とアイヌが縄文系?(2016/06/19) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1645.html#mt***
このように、形態学(骨格)と
ミトコンドリアDNAハプログループの研究では、
「沖縄と本土日本のほうがより近縁」と云う、
同様の結果が得られています。2018/05/13 不破 慈(ふわめぐみ)

私も利権アイヌを見ていて、「随分と薄い身体だ」と思うことはあります。
ただ先述の通り、それを追究する意味はない。 少なくとも現段階では。
ご参考までに、私の体型です。
⇒
和人とは微妙に骨格が違うらしい(2016/03/06) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1626.html以前の記事なので、勉強不足の面があったのですが、
体型(骨格)変化には、生活スタイル(農耕・狩猟)のほか、
気候風土(外気温)への適応が、大きく関わっているそうです。
一般に赤道に近い地域に暮らすアフリカ人などは、
細身で腕と脚が長い体形をしているが(その方が体熱を放散しやすい)、
高緯度地域の集団では胴長短足の傾向が強く、中でも北極海沿岸に暮らす
イヌイット(エスキモー)は極端にそうであることが知られている。
(p92) ※海部陽介著、「日本人はどこから来たのか?」/文藝春秋(2016.02)
- 関連記事
-