北海道最大の火力発電所
苫東厚真、総出力165万kWコレは一般の私達も抑えておいた方が良い基本事項だと思ったので。
最初に結論を申し上げますと、
泊原発が稼動していても、一時的な全戸停電は起きたかも知れない。
各地域の震度によりますが、揺れを感知し、一旦は停止するからです。
別に原発に限った話ではなく。泊だけでも全道は賄えませんし。
が、
大停電(全戸停電)からの復旧はもっと早かったでしょう。
一旦は全停止しても、点検して問題がなければ、順次、運転は再開です。
安全が確認された出力の大きな発電所から稼動、徐々に負荷を上げて行きます。
ただ胆振地方を襲った今回の地震は、
道内火力最大の
苫東厚真を直撃、全3基ともが破損。
1号機35万kW …… ボイラー管2本損傷、復旧見通しは9月末以降
2号機60万kW …… ボイラー管11本損傷、復旧見通しは10月中旬以降
4号機70万kW …… タービン総点検のため分解・組立が必要、復旧は11月以降
地震後、1号機・2号機では蒸気漏れでしたが、
4号機ではタービン付近からの出火が確認されています。
ちなみに3号機は、2005年、既に廃炉です。
TVの自称・有識者は局の意向を無視できませんから、
北電HPにアップされているPDFファイルの情報が確実です。
あれだけの大災害の中、迅速な対応と適切な処置、
電力会社の方々に頭が下がります。感動すら覚える。
ほくでん(北海道電力株式会社) http://www.hepco.co.jp/***
さて、火力のみですが、ウィキから拾ってみました。
5万kWを超える規模のものを。
※単位:kW 砂 川 250,000
奈 井 江 350,000
苫 小 牧 250,000
伊 達 700,000
苫東厚真 1,650,000
知 内 700,000
音 別 148,000
苫小牧共同火力 250,000
※関連会社運営※ウィキより、道内総出力5万kW以上の火力発電所https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E9%9B%BB%E5%8A%9Bご覧のように、苫東厚真は頭一つ分、飛び抜けています。
苫東厚真一箇所で、
全道火力発電の4割を担っていました。
ご注意頂きたいのですが、上記の数字は「
総出力」です。
常時、このレベルで発電できるワケではない。
点検やメンテナンス作業での停止なら、素人でも想像が付きます。
そして「最大出力」とは、自動車のエンジンなら、アクセル全開の状態です。
エンジン全開、ずっと維持できますか?
それを合計して、総出力です。
ちなみに
建設中の石狩湾新港発電所。
最終的には総出力170万kW(3基)が予定され、
道内最大の火力発電所となりますが、1号機の運転開始は
来年2月以降。
2号機・3号機は現在、計画中です。 一基辺り56.94万kW。
「最大」なんて意味がないから、
56万kWで良いですね。
そして、
泊原発は207万kWです。
改めて説明するのも恥ずかしいぐらいですが、
外部電源を喪失したのは、全戸停電(大停電)したからです。
「外部からの電源」なんですから、そりゃそうでしょう。
そしてすぐに非常用電源が作動。
何も問題は起きていません。無傷です。
***
地震が起きる前日、9月5日のピーク需要は380万kWでした。
寒い北海道、冬場は当たり前に
500万kW以上が必要とされます。
「苫東厚真の修繕が間に合えば大丈夫だ」と考えるのか。
「冬場の万が一を避ける為に余力が必要だ」と考えるのか。
外野の私は、ご判断を道民の皆様にお任せするほかありません。
2018/09/14 不破 慈(ふわめぐみ)

くどいですが、
母の故郷・福島に関する虚偽報道とネットデマ。
福島はメルトダウンなどしておりません。
メルトスルーです。
チェルノブイリはメルトダウン。炉が原形を留めませんでした。
福島では鉄筋コンクリート製の格納容器が持ち堪え、ウラン、
プルトニウム、ストロンチウムと云った
金属性各種の閉じ込めに成功。
非常用電源の喪失は、津波で流されたせいでしたし、
メディアが報じた数値も、
高田純先生が現地調査した線量より100倍高かった。
屋内退避で充分に対応できたのです。故郷を棄てる必要などなかった。
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