福島はメルトスルー。未だにメルトダウン、メルトダウンと一つ覚えが飛び交い、
コレはいったい何なのかと、訝しく思っていたのですが。
川口マーン惠美さんの著書に、答えが記されていました。
映画のネタだったんですね……世事に疎くてスミマセン(^p^;
川口さんの著書から引用です。漢数字をアラビア数字に開きました。
繰り返し流れたあり得ない(?)映像 福島第一の事故のあとまもなく、巷ではメルトダウンという言葉が跋扈した。これは、
1979年に作られたハリウッド映画『チャイナ・シンドローム』から来ている。原発の取材中に事故に遭遇した女性リポーターが、真実を伝えようと戦うストーリーで、アカデミー賞やカンヌ国際映画際にもノミネートされた。この女性を演じてアカデミー賞の主演女優賞を獲得したジェーン・フォンダは、今も反原発の闘士だ。
映画の中では、事故を起こした原発の核燃料が高熱で溶融し、ドロドロと原子炉の底を突き破って漏れ出し、それが重力に引かれて地面を溶かしながら地球の中心を通り越して、反対側の中国に到達する。ウィキペディアに言わせるなら、ブラックジョークである。
※復興の日本人論 ~誰も書かなかった福島~(p204-205より引用)
川口マーン惠美/グッドブックス(2017.12)……上述の映画は三次元ですが、私自身は二次元のファンです。
時折、世間様から白い目を向けられる趣味でもありますし、
それを含めて、以下のようにコメントさせて頂きます。
作品に罪はない。
フィクションと現実を
区別できない知性が問題だ。2018/09/27 不破 慈(ふわめぐみ)

エンターテイメントはさておき、物理学の世界では
どんな状態を「メルトダウン」と定義しているかと云うと。
高田純医師(理学博士)の著書の中で、触れられていました。
※引用 チェルノブイリ4号機の原子炉は、完全に破壊し溶解=メルトダウンしたのです。
ウラン燃料、鋼鉄、コンクリート、ホウ素、鉛などの合金が冷えて、ゾウの足のような形に固まりました。 国内の新聞やテレビは、福島第一の原子炉の損傷を、メルトダウンと呼んでいますが、これは間違いです。炉心が溶解しただけで、圧力容器と格納容器は存在しています。ウラン燃料からなる炉心が溶け出し、圧力容器の底から抜け落ち、コンクリート2mの厚みの格納容器の底に溜まった事故です。正しくは、メルトスルーです。
※決定版 福島の放射線衛生調査(p48より)、高田純/医療科学社(2015.06)メディアだって、福島の炉の中にロボットが潜入、とか報じていましたよね。
ゾウの足(合金)…………の内部に潜入は、、、ちょっと無理そうです(笑)
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