川口マーン惠美さんの予言。予言……とはちょっと違うんですけれどね。
前記事で引用した、2017年の川口マーン惠美さんの著書に、
北海道でのブラックアウトについて、既にご指摘がなされていました。
折角ですのでご紹介します。漢数字をアラビア数字に開きました。
北海道の電気が危ない ※冒頭省略 北海道の電気は、福島の事故までは、原発で44パーセントをまかなっていた。北海道の原発といえば、積丹半島の裾の所の泊原発。東日本大震災の影響を受けなかったので、その翌年のゴールデンウィークまで稼動した。つまり、最後まで頑張った原発だ。
しかし、ゴールデンウィークに定期点検のために停めたあと、動かせなくなった。福島の事故のあと、安全基準が変わったからだ。
以後、北海道電力では、石炭と石油を買い増しして、火力をフル回転させているそうだが、原発分であった44パーセントが欠落しているのだから、状況はカツカツだ。寒冷地なので、冬場が特に危ない。せっかくの太陽光発電も雪空の下では役に立たない。結局、北海道電力では原発を止めて以来、燃料の買い増し分だけで年間1千~2千億円が余計に出ていく勘定だという。
※復興の日本人論 ~誰も書かなかった福島~(p164より引用)
川口マーン惠美/グッドブックス(2017.12)川口さんは、
ドイツでの脱原発についても触れています。
ドイツでも確かに、原発を止めると宣言しました。
しかし、
まだ半分近くが稼動しています。
代替エネルギーを確保できない
時点で全停止したのは、日本だけ。ドイツの目標は2022年だそうですが、それも頓挫しそうです。
だって、太陽光では原子力の穴は埋められないと判明したもの(笑)
それでも、ドイツには自前の資源があるのだそうです。
質は悪いものの、「褐炭」を燃やし、複数の火力発電所を新設中。
……再エネはどこに行ったの?
2018/10/29 不破 慈(ふわめぐみ)

今頃になって、
メディアがデマを拡散 している模様です。
「苫東偏重リスクが地震前から国によって指摘されていて~」、とか何とか。
発電所ってね、それが水力であれ火力であれ、原子力であれ。
半年~1年で、ポンと新設できるものではないんです。
炉を一機増設するのにも、本体の工事だけで4~5年は掛かる。
用地確保や設計、その前に立案。色々含めて、10年単位で見ていかないと。
泊原発と苫東厚真(石炭火力)の二大電源で供給確保していたのに、
いきなり44%を削ったのは何処の誰? 当時の民主党政権じゃないの?
脱原発するならするで、どうして代替火力の新設まで待てなかったの?
つまりは、来年2月に一号機(56万kW)が完成する石狩湾新港ですが。
安易な脱原発がどれほど危険か、それも報じず、ただ煽っていたクセに。
今になって、北海道電力さんに罪を擦り付けないで下さい。
石狩湾新港発電所 (北海道小樽市銭函5丁目)
1号機(56.94万kW)……2015年8月着工、2019年2月完成予定
2号機(56.94万kW)……2023年3月着工予定、2026年12月完成予定
3号機(56.94万kW)……2027年3月着工予定、2030年12月完成予定
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