ハワイの日系人8000人を対象とした調査。
食生活と病気の関係性を調べる研究でした。結果、動物性脂肪の摂取量が少ないほど、
脳卒中の危険性が高いと判明したのです。落ち着いて本を……読み終わっていないので(←)、
前記事に続き、手持ちの健康ネタから消化していきます。
以前、拙宅でもご紹介した故・
三石巌先生の著書に載っていたエピソード。
『医学常識はウソだらけ ~分子生物学が明かす生命の法則』からです。
※祥伝社黄金文庫、p194-201から要約***
脳卒中には、脳梗塞と脳出血の二種類がありますが、
脳出血は単に、
タンパク質不足による血管の脆さが原因です。
一方、脳梗塞。
こちらは、
血液の粘り具合が問題になるんですよ。
細い
血管が、詰まってしまうの。
魚の脂質や植物性の油は、大きく「
不飽和脂肪酸」に分類されます。
魚油に含まれるDHAやEPAが脳に良いことは事実なのですが、
一方で、「
酸化しやすい」と云う弱点を抱えているんです。
摂り過ぎてしまうと、体内で活性酸素により酸化し、
「
過酸化脂質」と云う状態に変化してしまうんですね。
この「過酸化脂質」が、血液に粘りを与えてしまうんですよ。
逆に、動物性脂肪は、「
飽和脂肪酸」なので、酸化しにくいんです。
体内でドロドロにならない。サラサラを維持してくれます。
事実、日本国内でも、1970年代辺りから脳卒中は減少傾向にあります。
乳製品や、肉の消費量が増加した時期と重なっているんです。
***
「食の欧米化ガー!」と、メディアの煽りで見えにくくなっていますが、
日本が世界の最長寿国になったのは、肉を食べる習慣が根付いてからです。
アメリカ人の視点から見れば、菜食メインの和食は健康に見えたでしょう。
彼等はもともと、お肉や乳製品をたっぷりと摂取していますから。
「自分達との違い」に目が行くのは、当然のことでしょう。
でも日本は? もともと菜食が中心でしたよね?
今になってお肉を放棄するの? せっかくトップに立ったのに!(゜○゜;
日本は古来より、海外の文化を学び、
自分達に合ったアレンジを加え、発展して来ましたよね。
無条件に受け入れるのではなく、取捨選択。
私達の国を、文化をつくるのは、私達なんですから。
2018/10/05 不破 慈(ふわめぐみ)

問題はジャンクフードなんですよね~。糖質メインで栄養ナシ。
質の悪い油も多量に含んでいる。そう、酸化しやすい植物油(笑)
一番怖いのは、マーガリンやショートニング。
あとファットスプレッド。植物油に水素を添加したものです。
組成としてはプラスチックに近い。常温でも溶けないのがその証拠。
(↑)を知っている人でも、動物性脂肪の知識は間違っている場合が( ̄∀ ̄;
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