微農薬のススメ。気乗りしませんが、更新しないのも何なので。
昨今、無農薬・有機栽培が声高に叫ばれています。
にしては、中国産の安物に飛び付くあたり、意識と行動にはギャップがある様子。
逆に中国の富裕層が、日本の安心安全な野菜を、高値で個人輸入していたりね(^^)
しかし、です。
亡くなった母は、
極微量の農薬を用いる人でした。
「いっぱい使ったらダメ。でも全く使わないのもダメ」、と。
何せ、優に1000年、同じ土地を耕し続けた氏族の末裔です。
幼い私は、「母が言うのだから、何か意味がある」と確信しながらも、
その理由を知ったのは、つい最近になってからです(と云うか数年前)。
日本において、分子栄養学を創設した故・三石巌先生の著書からご紹介します。
※引用 農薬を使わずに作物を育てていると、
土壌の中で細菌が増える。その細菌は空気中の窒素を使って硝酸という物質を作り、これが根を通して作物に入り込むと亜硝酸という物質になる。最終的には、その作物を食べた人間の体内にこの亜硝酸が取り込まれるわけである。一方、体内では分解されたアミノ酸からアミンという物質が発生している。このアミンと有機野菜から摂取した亜硝酸が体内で出会うと、どうなるか。なんと、
発ガン物質に変身してしまうのである。
[p224-225]※三石巌著/医学常識はウソだらけ/祥伝社黄金文庫/平成21年7月初版発行日本にも一時期、農薬や化学物質を礼賛する風潮がありました。
横の小川で、魚が痺れて水面でひっくり返るほど大量に撒いたりね。
その時の反動で、今の「
無農薬信仰」が生まれてしまったのでしょう。
しかし、歴史を振り返ってみましょう。
何故、農薬や化学肥料が登場したのでしょうか?
昔の人が、発癌物質について理解していたとは思えません。
しかし寄生虫は? 土中で繁殖するのは、細菌だけではありません。
現代でも、定期的に虫下しを飲む国は多いです(隣の半島国家だけでなく)。
ヨーロッパでのエピソードは、更に面白い。かつて虫下しに水銀が使われました。
勿論、量(配合)を間違えると死ぬんですよ? ってか、死んだんですけど。
最近は、花粉症対策やダイエット目的で、お腹に寄生虫を飼う人もいるようです。
しかし私には無理です。この身体の弱さでは、消化器系が耐えられないでしょう。
では、どのような目安で用いるのが理想なのか?
参考として、母の遣り方をお伝えしましょう。
母は農薬を、表示の説明通りには、決して用いない人でした。
「20倍に希釈」と書いてあれば、
50倍以上に薄めて使います。
それを畑に、サッと一吹き。
数週間~一ヶ月の間隔を空けて、2~3回行います。
だって、雑菌の繁殖を抑えられれば良いんだから(^^)
雑草が生えないほど撒いてはダメ。青虫さんが食べてくれない葉っぱもダメ。
一度に撒かない理由は、土壌の回復を待つためです。 土を殺してはダメ。
そういう母も、借りたばかりの畑には絶対に撒きませんでした。
「前の人が大量に撒いていたから」、
土の健康状態が思わしくないそうです。
てっきり、前の人を知っているのかと思ったら、「知らない」と返します。
不思議に思って見上げると、真顔で「土を見れば判る」と言うのです。
周辺に生える雑草、土中で泳ぐミミズ。
凄い人に育てられたと思いました。
2018/11/14 不破 慈(ふわめぐみ)
※末尾修正(2019/05/24)
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