青い目のアイヌ? ~古代北ユーラシア人のDNA~ 「
青い目をしたアイヌ」っていたらしいんですけど。
アイヌだけじゃなく、
東北にも時折、青い目の人がいるんですよ。
そう言えば、「秋田や津軽に欧米型のDNAが~」なんて話題もありました。
結論から申し上げますと、彼等の誰一人、
ヨーロッパ人からDNAを受け継いでいません。えっ、じゃあ、誰から???
記事冒頭に出した、「古代北ユーラシア人」ですよ。古代北ユーラシア人。
この人達は、もう集団としての原形は留めていません。
滅んだのとも、ちょっと違います。遺伝的には物凄く繁栄している。
古代北ユーラシア人は、
かつてシベリア全域に広く展開していたと見られます。
「人類がアフリカで誕生し、東へと移動した」というのは、確かに規定路線ですが。
西へ引き返した人達も一部にいたみたいです。そう、ヨーロッパを目指した。
で、
シベリアのバイカル湖畔で見付かった古代北ユーラシア人。
DNAを調べると、
金髪になる変異を持っていたんですよ。
1万7000年前に生きていた人物です。
じゃあ、「古代北ユーラシア人 ⇒ 現代のヨーロッパ人」なのかと言うと、
そうではなくて、
ヨーロッパ人の土台には3つの主要な系統があるそうです。
アフリカを出発した人類が、最初期に移り住んだ土地の一つでもありますしね。
混交・混血によって成立したのは、日本人だけじゃないんですね~(゜▽゜*
……となると、ちょっと疑問が湧いてきます。
現在、バイカル湖畔に住む人々と、古代北ユーラシア人の関係は???
実は、それほど近縁性が認められないんですよ。
後に北上した人々が、主要な系統になったのでは、と考えられています。
※全く受け継いでいないと云うことではないです……あれれ? でも西へ引き返したなら「青い目の日本人」は???
ここで鍵を握るのが、
アメリカ先住民の研究です。
彼等に伝わるゲノムの中、3分の2は東アジアとの共有ですが、
残りの3分の1は、古代北ユーラシア人から受け継いだものなんですよ。
そう、西へ引き返さずに、そのまま東へと進んだ人々もいたんですね。
となれば、日本列島の頭の上(極東シベリア)は通り道ですから。
南下して私達のご先祖様になった人も、一部にはいた、と。
***
北日本では時々見られるとは言え、
やはり青い目は気になっちゃうでしょうか?
アタシの目は普通に茶色だから、よく解らないけど。
ただアタシの体型は、和人の女の子と比べると、ちょっとゴツ目で。
肩幅の広さと、胸板の厚さが違うんですよ。可憐さが欠片もないの(笑)
逆に第二次性徴が始まると、(性的な意味合いで)からかわれるようになり。
もうイイ歳だから、あんまり気にならなくなって来ましたけれどね(-。-;
同じ「目立つ」にしても、方向性が違うので、
一緒くたに考えるのはおかしいですが。
貴方の瞳には、祖先から受け継いだ
数万年の歴史がコードされている。
太古の光を大切に。
2019/03/05 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

つまり、「バイカル湖畔起源説」って現在の北東アジア人よりも……(* ̄p ̄*)
日本人の祖先がブリヤート人って本当? (2019/02/28) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1888.html
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聞いたことあります。こういうことだったんですね。
いろいろ悩むこととかあるかもしれないですけど
自分が「どこから来たのか」という流れを知ることが
できたら胸をはれますよね。
いつもながら勉強になります♪
内閣官房がつぶやいていたんですけど・・・・。
3月10日(日)羽田空港第1ターミナルで「ふれてみようアイヌ文化」(参加無料)を開催。#ウポポイ(民族共生象徴空間)来場イメージのVR体験ができます!他にもアイヌ古式舞踊の公演、楽器ムックリの製作・演奏体験などを行います。ぜひお越しください!http://www.irankarapte.com/content/details/30irankarapte.html …
ですって。すごく大がかりですね。