大麻依存の弊害……もう図書館に返してしまいましたが、
最前線で、
薬物依存の治療に当たっている医師が記した本があります。
佐藤有樹先生とおっしゃる
精神科のお医者様ですが、一部を引用します。
※引用(漢数字⇒アラビア数字) ↓↓↓
心臓、脳や生殖機能にも悪影響を及ぼす 大麻を体内に吸引すると心拍数が通常より50%増加しますが、そのような身体作用だけでなく、大麻は脳への直接的な悪影響も及ぼします。つまり、
脳細胞の細胞膜が傷つけられ、意識障害や記憶力の低下などが起こるのです。そのほかにも、
幻覚や妄想などを生起する場合があります。
大麻の煙には、タールという有害物質が煙草の1.5倍近く含まれているため、これを吸引すると、肺の機能を害し、煙草と同様に肺などがガンに冒されやすくなります。
また、心拍数の増加(頻脈)が生じるため、心臓などの循環器にも悪影響を及ぼすのも、大麻吸引がもたらす大きな弊害のひとつです。
長期間大麻を摂取し続けると、心臓が酷使されて疲弊し、血液を送り出すポンプとしての働きがだんだん弱ってきます。この状態が心不全です。事実、
大麻常用者が心不全に陥る可能性が高いという研究報告が、アメリカなどでなされています。
このほか、「
狭心症」「
不整脈」「
白血球の減少に伴う感染防御力の低下」などの障害を引き起こす可能性も否定できません。
加えて、
生殖機能にも悪影響を及ぼすとの報告も見られます。大麻を摂取すると、
男性ホルモンが44%減少するといわれ、また女性の場合は、生殖細胞に何らかの異変が生じ、それが
流産や死産の原因になるともいわれています。つまり大麻の吸引は、遺伝子の異常や突然変異を起こす可能性をもっているのです。
※引用ここまで/佐藤有樹、山本卓(共著)
薬物依存――恐るべき実態と対応策/ベスト新書248、2009.09……著書には、実例として
大麻の連続摂取により狭心症の発作を起こした患者の話も載っていました。
救急車で病院に運ばれ、当然ながら警察に通報され、逮捕されたそうです。
初犯とのことで、刑務所へは入らずに済んだそうですが。
法律(厳罰化or合法化)のことばかりが議論されていますが、
私としましては、もっと医療面に目を向けて頂きたく存じます。
勿論、「医療大麻」のことではありません。
便宜的に呼び分けているだけで、
独立した品種は存在しない。
栽培条件を変えたり、継代を重ねることによって、
THC含有の割合を変えられるんです。だから規制を外せない。
日本古来の、伝統的な繊維利用目的の栽培であっても、です。
不幸にも戦後、大麻吸引の習慣が、我が国に入ってしまいましたからね。
ですから、私が言っているのは「
治療」のことです。
初犯で逮捕された時点で、精神科での治療や、
自助グループへの参加、カウンセリングを義務付けるなど、
社会生活の中で、
更正に向けてのバックアップ体制を強化する。
既に最前線で患者さんを支えて下さっている方々がいるのですし、
「依存」という病気としての性質上、
再犯防止には治療が不可欠です。
加えて、大麻使用で幻覚や妄想の症状が出た場合も、
過激な攻撃性とは結び付かない、それ自体は事実と思われます。
しかしながら、合法化を叫ぶ人々のように、
「被害者なき犯罪だから罰するな」との論法では、
密入国も不法滞在も、全てがOKになってしまいますね。
やはり、そこは禁止のままで良いと思いますよ。
そうなると、今度は「飲酒は合法じゃないか」と返されますけれど。
我が国で、お酒を禁止することは、実際、不可能です。
大麻吸引と違い、日本の伝統と密接に結び付いていますから。
お酒は料理にも使われます。お神酒も大事ですね。
自然派志向の方々には、天然の保存料としても歓迎されやすい。
何より、日本各地に存在する、老舗の造り酒屋に廃業しろと?
地元の名士ですよ? 郷土の歴史を担っているんですよ???
ですから、
文化的背景を考慮した上で論じる必要があるのです。
2019/11/27 不破 慈(曾祖母はアイヌ)
医療大麻のウソほんと (2019/11/16)http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1970.html
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