「モラル・ライセンシング効果」って
ご存知ですか? 心理学用語です(^^)さて、本日のお題は心理学です。
モラル・ライセンシング効果ってご存知でしょうか。
「スタンフォードの自分を変える教室」で、話題になったんですけれど。
アタシは面倒なので、「
免罪符効果」って呼んでいます(←)
その善行(や努力)と引換えに、免罪符を手に入れてしまうことだから。
・これだけ頑張っているんだから、少しぐらいは良いだろう。
・私は社会貢献している。多少はチョロまかしても問題はない。
つまりは、表の顔と裏の顔。責任逃れ、不品行。
二重基準の正当化。他者から見れば、全く整合性がない。
自分への、勘違いしたご褒美。
「
排出量取引」ってあるじゃないですか。
そう、二酸化炭素。まさしく、それだな~と思って。
16世紀に、教会が発行した
贖宥状(しょくゆうじょう)。
それを購入することで、罪を相殺してもらえるってヤツですけど。
なんか似ていますでしょ?
お金のある人は、どれだけ二酸化炭素を排出する生活をしても、
排出量取引で相殺できるから、「
排出ゼロの生活です」って言い張れる。
自家用ジェット機で、チーズバーガーを食べに行き、
大量の二酸化炭素を排出しながら、環境保護を訴える。
アル・ゴアを始め、ハリウッドセレブ達は全般にこんな感じ。
その同じ口で、「公共の交通機関を利用しよう!」と呼びかけて。
「公共の交通機関を利用」って、先ず貴方が実践して下さいよ。
大衆に呼びかけたくらいで満足しないで。貢献したと勘違いしないで。
どんな特権? 札束で買えるの?? 名声で買えるの???
彼等が矛盾に気付くことはないでしょう。
いくらでも、「贖宥状」で相殺できるんだし。
宗教改革が必要です。
聖職者の素顔を、白日に下に。
2019/12/15 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

……記事本文では、説明をしませんでしたけれど。
何故、モラル・ライセンシングの状態に陥ってしまうかと言うと、
大脳新皮質、特に前頭前皮質(前頭前野)の機能が低下しているからです。
前頭前野は、自律心や自制心、理性や社会性を司っています。
でも、ここが鍛えられていない人は、ご大層な文言を並べたり、
社会活動として奉仕した分だけ、通常よりも疲弊しやすいんですよ。
その反動で、
本能を司る大脳辺縁系の働きが優位になってしまう。
所謂、「地が出て来る」ってヤツ。……だったら鍛えれば良いですよね?
言葉遣いや行儀作法、ゴミの分別、使わない部屋の照明は消すとか。
そういった足許の実践を積み重ねることで、脳の働きは強化されます。
だから、
幼少期の生活訓練(≒躾)は、脳の発達に欠かせないんですよ。
最近は、「子供を怒鳴り付けることが躾」と勘違いされているようですが。
自分を制することのできない大人が、どうやって子供を制すると言うの?
……余談ですが、普段から人権活動を頑張っている人ほど、
その反動で差別的な言動に走りやすい、という研究報告もあります。
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いや、あけましておめでとうございます。
この記事見落としていました。
5年くらいまえまで私このようなもんでしたよ。
まあダメなんだけど。5年前にすとんとなくなった。
あることきっかけでしたが、まあしょーもないような。
ちゃんと名前があるんだと初めて知りました。