中国科学院・武漢ウイルス研究所
微生物菌毒種保存センター細菌兵器だ、テロだと、ネットで論争が起きていると思ったら、
ロシアの議員が「アメリカの仕業」と言い始めて、もう爆笑です。
せめて、「酒の席で言いなさいよ」とツッコミを入れたくなりました。
終息の役には立ちませんが、一応、私の見解をアップしておきます。
少なくとも、ロシアの議員よりはよっぽど「マシ」と思いますので。
さて、記事表題にあるセンターは、
湖北省の武漢市に実在しますが。
ある程度の規模の国なら、似たような施設は当たり前に保有しています。
だって、毒物や病原菌を保管・研究する施設がなかったら、
医薬品や治療方法の開発だって、不可能じゃないですか。オーストラリアで、新型コロナウイルスの培養に成功した、
との報がありましたが。事実なら、大きな一歩ですね。
ワクチン開発には、まだ時間が掛かるでしょうが、
診断基準の確立等、希望が出て来ました。
一応、武漢市内のセンターがどんなところか、
2018年の「Science Portal China」の記事をどうぞ。
東京に準じる規模の大都市ですから、各学究機関が集中しています。
※SciencePortalChinaより中国科学院武漢ウイルス研究所微生物菌毒種保存センターを訪ねて2018年 5月24日
中国科学院武漢ウイルス研究所微生物菌毒種保存センターは1979年に建設が始まり、現在は1500株以上の各種ウイルスの分離株、各種ウイルス資源を11万7000件保存している。保存資源には、ヒト医学ウイルスや人畜共通ウイルス、動物ウイルス、昆虫ウイルス、植物ウイルス、ファージ、環境微生物、ウイルス感受性細胞バンク、ウイルス遺伝資源バンクなどが含まれる。国家安全と生命科学研究、人の健康、ウイルス学の研究で重要な科学技術支援力を発揮している。新華網が伝えた。
https://spc.jst.go.jp/news/180504/topic_4_05.htmlさて、コレだけで終わるのも不親切なので続けますが、
私、今回の新型コロナウイルス感染のニュースを受けて、
1978年、
イギリスのバーミンガム事件を思い出しました。
バーミンガム大学の研究所から、
保管していたウイルスが漏れ出し、
40歳の女性職員が、天然痘で命を落とすという事故が起きたのです。
管理体制に問題があるとして、WHO(世界保健機関)から、
何度か勧告を受けたものの、閉鎖が決定されていたこともあり、
研究所内の設備の改善は、一向に行われなかったようです。
天然痘は現在、人類がワクチンによって根絶できた
唯一の感染症ですが、その最後の犠牲者だったということ。
恐らくは、武漢市でも似たようなことが起きたのでしょう。
現場の医療従事者が、全身真っ白の完全防備だったことで、
余計な憶測を招いたようですが、当初から、ウイルス漏洩の
可能性を視野に入れた上で、対応に動いていたと考えられます。
尚、42年前に起きた、件のバーミンガム事件を受けて、
先進各国では平時の保管、及び危機管理体制が更に厳格化されました。
実際、当時も発覚後の対応は早く、犠牲者は一人に留まりました。
隔離前に、女性の母親が感染するも、こちらは軽症で済んだそうです。
2020/01/29 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

取り敢えず政治ブログなので、それっぽいことも書きますが。
国賓待遇どころか、春に予定の周国家主席訪日自体が中止ですよね?
とは言っても、「延期」かも知れないので、今後も注意は必要ですけれど。
マスクを始め、医療用の支援物資はともかく、武漢の閉鎖体制を見るに、
中国からの観光客を、フルオープンで受け入れるのは違うかな、と思います。
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