心理学の世界でいう「感染」本日のお題は心理学です。
心理学の世界にも、「
感染」と云う概念がありまして。
勿論、病原体は介在しておりません。あくまで比喩ですけれど。
早い話が、
ミラーニューロンの働きによるものです。
相手の動きを、真似てしまうんですね。家族や親しい友人から。
心理的な距離が近いほど、無意識に習得してしまいます。
生活スタイルや思想にまで及び、それは最終的に、肥満や喫煙、
飲酒量や金銭感覚、性倫理や違法ドラッグの使用にまで結び付きます。
つまり、「
友達は選びなさい」って、そういうことなんですね。
親兄弟(姉妹)は選べないですけれどね。配偶者は選べますが。
とは云え、肥満に関する研究では、親友が太ると、
もう一方も肥満になる確率は171%もあるそうですし、
青少年の非行でも、家族より友人の影響が大きいですからね。
それにはもう一つ、「
ソーシャル・プルーフ」と云う効果も働きます。
「
社会的証明」と云うヤツです。その行為に及ぶことによって、
集団の一員であると、自他共に認識を強めることが可能。
それを防ぐにはどうしたら良いか? 「
免疫」を働かせることです。
「
自分は違う」と強く認識した上で、異なる行動を取り、
脳に同様の回路を構築させないよう「
抵抗」する。
←発症を防ぐ脳は鍛えられます。他者に依存しなければ。
私が何を言いたいか、お解りでしょう。
「兵器」と騒ぐ人は、自己の主張に合致する「証拠」を集め、
自らの考えを強化して行きます。一部を切り取って、編集して。
ドーパミンによって、脳の報酬系が刺激されているのでしょう。
同時にストレスホルモンも放出されて、更に不安が煽られます。「やめられない・とまらない」、
依存症と同じ状態です。
逆に、期待感を煽る方向で用いられることもありますが、
これはネットだけでなく、TVや雑誌、店頭販売などなど、
様々な商用戦略に見られる、非常に身近な手法です。
皆さん、動画をついつい見ちゃうでしょう?
ツイッター、止められないでしょう? LINEもそうかな?
私もpixivは好きですけど。基本的に時間がある時だけです。
好きな同人作家さんも、だいたい決まっていますしね(^▽^)
依存症って商売になるんですよ。
不安商売の正体も依存症。
メディアリテラシー、ネットリテラシーなんて言葉がありますが。
その前に、
依存症に陥らないよう、自己管理ができないといけない。
つまり、自分の脳を管理できる人間なら、ネットでゲームしようが、
インスタアイドルを目指そうが、動画でアクセス稼ごうが、問題はない。
既に依存症の入口に立っている場合、簡単に「感染」しますよ?
それだけ「免疫力が低下」している状態なのですから。
それが親和性の高い相手だったら、尚更。
ついつい「無抵抗で」、受け入れてしまうでしょう。
2020/02/22 不破 慈(曾祖母はアイヌ)
※冒頭修整、3/19

その「親和性の高い相手」が、どこかで感染した可能性もあるワケです。
「防疫」という概念を身に付けた方が良い。先ずは個人の免疫力アップです。
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