卵白の成分は風邪薬の原料※過熱で壊れます。「生卵で治る~!」的な独り歩きに繋がりそうで避けていましたが。
「漂白剤を飲むと治る」なんてトンデモまで出回っていると聞き。
せめて身体に害のない情報を、と思いましたのでアップします。
重度の卵アレルギーや、お子さんがそうだと云う方はご存知でしょう。
市販の風邪薬等に含まれているリゾチームが、卵白由来の成分だと。
箱の裏を見ると、「塩化リゾチーム」とか書いてあるかな?
このリゾチームっていうのは、
溶菌作用のある酵素です。
卵って、上の丸みのある部分が通気孔になっているんですけど。
当然ながら、細菌やウイルスも、そこから侵入して来るんですね。
リゾチームが撃退して、卵黄(ヒヨコ本体)を守ってくれています。
勿論、100%のものではないです。そこは過信しないで下さい。
同じく卵白に含まれている、
アビジンのサポートもありますね。
アビジンは、
ビオチン(ビタミンB7)に結合するタンパク質です。
ビオチンは細菌の成長に必要な栄養素で、この働きを阻害します。
どちらも、過熱で壊れてしまう成分です。だから生じゃないとダメ。
ところが、ビオチンは人体に必要な栄養素でもあります。
しかも、
アレルギー治療にも使われている優れもの。
皆さん、「ヒスタミン」って聞いたことありますでしょ?
花粉症の薬はだいたい、ヒスタミンを抑制するものですよね。
ビオチンは、そのヒスタミンの前駆体である余分なヒスチジンを、
尿と一緒に排出してくれます。
※ヒスチジン自体は必須アミノ酸生の卵白を大量に摂取すると、
ビオチン欠乏症の心配も出て来ます。
ジョッキで生卵を5~6個、ガブ飲みするような真似は避けて下さい。
……いますからね、時々。極端な健康法(?)に走る人が(-。-;
アビジンもリゾチームと同様、過熱で効果を失います。
透明な卵白が、白く濁るくらいが、その目安かな。
漂白剤は極端過ぎるにしても、今の時期、念のためにと、
サプリ感覚で風邪薬を飲んでいる方もいるかな、と思いまして。
それだと、腸内細菌にも、薬物代謝(肝臓)にも負担が掛かります。
免疫力アップの鍵は腸内細菌 (2020/02/06) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1999.html 食品添加物、ザルもいれば下戸もいる ~薬物代謝の話 (2019/11/13) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1969.html卵かけご飯(TKG)だったら、日本の食卓の定番じゃないですか。
突飛な行動に出るよりも、続けられる一工夫が大事と思いませんか?
2020/03/29 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

食物繊維も簡単に増やせますよ~。一番安い
押麦とかで良いんで、
いつもの白米に混ぜて、炊飯器にセットして下さい。工夫ですよ♪
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