武漢からの第一波は収束、
欧米経由の第二波に苦戦中アタシ(遺伝学ファン)の趣味が入ってくる話ですが。
平ったく現在の状況を説明すると、冒頭(↑)になります。
1月~2月にかけての、
中国・武漢からの直接的な流入は
俗に
日本方式と呼ばれる、クラスター追跡を重視した対策で、
抑え込みに成功し、感染者数も減少に転じていたんですが。
3月11日に、WHOがパンデミック宣言を発した前後から、
日本でも、
欧米経由の第二波流入が始まっていたんです。
画像・左上の赤丸ですよ。
右下、武漢丸から派生した赤丸3つより、大きいでしょう?
ダイヤモンド・プリンセス号の丸を含めると、4つになりますが。
これら
初期の国内クラスターは、感染の拡大へと繋がっておりません。
これは、ウイルスのゲノム変異を追う調査で、判明したことです。
https://www.niid.go.jp/niid/images/research_info/genome-2020-1-large.png新型コロナウイルスSARS-CoV-2 のゲノム分子疫学調査
(2020/4/16 現在) ~国立感染症研究所、4/27アップhttps://www.niid.go.jp/niid/images/research_info/genome-2020_SARS-CoV-MolecularEpidemiology.pdf……日本方式は「不思議な対策」って言われていましたね。
発生初期にも、欧米諸国から「大丈夫なのか?」とか、散々に。
「日本が抑え込めなかったら深刻な危機になる」とか上から目線で。
でも、実際には、
その欧米諸国で、先に感染爆発が起こりました。
ただし、
ヨーロッパ株は耐性ウイルスとの可能性も論じられています。
欧州での苦戦や、
日本でも第二波から死者が増えだしたことを考えると、
そう考えるのも妥当かな、と思います。
コレを以って日本がだらしない、
日本方式が間違っていたというのなら、
欧米はもっとダメダメですね。誰かがTVでドイツを絶賛していましたが。
ドイツの死者はすでに6,000人に迫っています。 感染者数 157,770/死亡者数 5,976 ※4月27日、正午時点不要に貶めても仕方ないので補足しますと、
ドイツは感染者数の多さの割に、死者数は抑えられています。
国民当たりの集中治療室(ICU)の多さなど、設備面が大きいようです。
マックス・プランク研究所を始め、そもそも基礎研究にお金を惜しみません。
日本は今、欧米経由の第二波に翻弄されています。
第一波は、クラスター対策で抑え込みに成功しました。
作戦を変えなきゃいけない。その一つが行動変容です。2020/04/28 不破 慈(曾祖母はアイヌ)
※アップ二日後、タイトル修整

検査拡大自体は歓迎ですが、どこを拡大するかを間違えないで頂きたい。
特に、
クラスター対策の成果を全否定して拡大を叫ぶ人は信用できません。
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