5世紀頃から日本列島に
南下を始めたオホーツク文化人。寒冷地適応をした典型的な北東アジア人で、
俗に「弥生顔」と呼ばれる平たい顔でした。……未だに、「アイヌには白人の血が入っている」、
「オホーツク文化人は白人」「青い目はオホーツク文化人由来」と
勘違いする言論人がいるので、(蛇足的ながら)書いておきますね(^^)
過去記事にアップした画像ですが、現在、
オホーツク文化人の血を最も受け継いでいるのが、
日本列島の北、
極東シベリア地域に住む先住民です。
←クリックで拡大(2枚)アイヌ:実際に縄文の血が濃いから日本人を騙せる (2019/03/02)http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-1889.html……本来、大陸や半島を含め、
北東アジア地域には、
こういった
平たい顔をした人達が住んでいるんですよ。
日本列島も、例外ではなかった筈なんです。
ところが。
日本列島では逆転現象が起きている。
沖縄や九州南部には、濃い顔をした人達が住んでいますが、
最北である筈の北海道や、本州の東北地方(特に北奥)にも、
彫りの深い、目鼻立ちのはっきりした人達が多く住んでいます。
どうして、こうなったかと云うと、日本では、
寒冷地適応した人々が、大陸や半島を南下して、
対馬ルートから多く流入して来たからなんですね。
樺太や千島を経由して、北海道にも流入しましたが、
規模としては小さかった。それがオホーツク文化人です。
……ただですね、考古学資料を当たっていると、
「
オホーツク文化人は鼻が高い」と書かれています。
それで、「白人だ」と勘違いする活動家が後を絶たないのでしょう。
形態学の世界で、「鼻が高い」とは、
一般でいう、「鼻が長い」を意味します。「顔が長い(面長)」と一緒ですよ。
形態学では、「顔が高い(高顔)」と表現します。つまり、全てを
地面に立った時の垂直方向で考えるんですね。
そう言えば、身長だって、長さなのに「高い」と表現しますよね。
2021/09/29 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

現在、ウラル以東の広大なシベリアはロシア領ですが。
ロシアが侵攻して来たのは、16世紀末ぐらいからです。
そこから植民地化が始まり、17世紀には清国と勢力争い。
最終的に、今の国境に落ち着いたのは、1860年の北京条約。
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