コロナ以降、PCR検査が広まるにつれ、
偽陽性・偽陰性といった語も定着しました。ですが、これは全ての検査に付き物です。
あらゆる病気の診断に当て嵌まります。
※抜粋 ハードルを高くすれば、「感度」は損なわれるが(それゆえ、診断が必要な病人の一部を見落としてしまうが)、「特異度」は高まる(正常な人々にまちがったレッテルを貼りにくくなる)。感度と特異度は密接な相対関係にある――一方を損なわずに他方を高めるのは不可能だ。両者の間には必ずトレードオフがあり、過剰診断と過小診断の適切なバランスをとらなければならない。
※<正常>を救え――精神医学を混乱させるDSM-5への警告(p62)
アレン・フランセス著、大野裕監修、青木創訳/講談社2013.10.1本来、救うべき患者を取りこぼしてしまうなら(
偽陰性)、
基準を緩めて、多くの人に診断を適用したほうが良いのか?
しかし、それでは関係ない人にまでレッテル貼りしてしまう(
偽陽性)。
それで薬物治療を施されたら? 副作用の害しかありませんね。
就業に際してもハンデでは? 障害者雇用を狙うなら別ですが。
でも、そうやって通常枠でも働ける人が職を奪っていったら、
本来の、障害者雇用枠を必要とする人々が困ってしまいますよね。
偽陽性のケアに人員を割けば、本来、救うべき患者も取りこぼされる。※再度、抜粋(漢数字⇒アラビア数字に) 診断のインフレを示す証拠は至るところにある。
精神疾患の爆発的流行は過去15年間に4度あった。小児の双極性障害は、信じがたいことに40倍に増えた。自閉症はなんと20倍に増えた。注意欠陥・多動性障害は3倍になった。成人の双極性障害は倍増した。有病率が急上昇するとき、そこにはそれまで見落とされていた本物の患者がいくらかは含まれている――診断とそれに基づく治療を切実に必要としている人たちだ。しかし、これほど多くの人々、とりわけ子どもが、なぜ突然病気と見なされるのかは、診断が正確になったというだけでは説明できない。
※<正常>を救え――精神医学を混乱させるDSM-5への警告(p175-176)
アレン・フランセス著、大野裕監修、青木創訳/講談社2013.10.1嘘には三種類ある。
嘘、大嘘、そして統計である。byベンジャミン・ディズレーリ(1804~1881、英国の政治家)2022/02/27 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

若い頃、統合失調症との診断を受け、投薬でボロボロになり、失職。
子供も産めなくなりました。結局は全て要らない薬。誤診だったので。
※統合失調症とアスペルガー症候群(軽度自閉)は、混同されやすいんです。
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