ミトロヒン文書の、対日工作部分。
軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏が
ブログに解説を掲載して下さっています。黒井文太郎氏のブログ:
ワールド&インテリジェンスhttp://wldintel.blog60.fc2.com/
「ミトロヒン文書」と「レフチェンコ・メモ」
KGBの日本人エージェントは誰だったのか?
KGBの元文書保管担当者がイギリスに持ち出した大量の資料――。
かつてアメリカに亡命した元KGB東京支部工作員の証言――。
この2つの情報源から、冷戦時代の対日工作が見えてくる。
KGBの対日工作とフェン・フォーキング①(2007/06/25) 持ち出された機密情報/影響力のエージェントhttp://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-67.htmlKGBの対日工作②(2007/06/26) 社会党最高幹部と自民党大物議員http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-68.htmlKGBの対日工作③(2007/06/28) マスコミ記者のエージェントたちhttp://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-71.htmlKGBの対日工作④(2007/06/30) 侵食された外務省/KGBの科学技術情報スパイ/レフチェンコ亡命のダメージhttp://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-73.htmlKGBの対日工作⑤(2007/07/13) レフチェンコ証言を採用した『ミトロヒン文書』執筆者
渡邊恒雄回想録と警察白書http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-74.htmlKGBの対日工作⑥(2007/07/13) レフチェンコ・メモの中身http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-75.htmlKGBの対日工作⑦(2007/07/13) エージェントにファイルされても必ずしもスパイとは限らない
曖昧な「親ソ派」と「エージェント」/スパイ「ミーシャ」(ナザール)は誰だ?http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-76.html※オマケ北方領土問題についての私見(2007/06/29)http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-72.html◆黒井文太郎氏のツイッターhttps://twitter.com/BUNKUROI……読み解く上で、注意して頂きたいのですが、
ミトロヒン文書には、
必ずしも事実が書かれているとは限りません。
ソ連側の機密情報であることは確かですが、
KGBも事実誤認はします。
実はこの“ミトロヒン文書”。
実物は手書きのメモなんです。
KGB内で、文書管理・情報整理の専門家(アーキヴィスト)が、
12年もの歳月をかけて、書庫のファイルから写し取った
10万ページにも及ぶ、手書きのメモの膨大な束です。
しかしながら、ヴェノナ文書等の先行史料と照合され、
ミトロヒン文書は、内容の信頼性を高く評価されています。
そういった意味で、一次史料としての法的な証拠能力はないものの、
最重要の一級史料として、英米を中心に研究が進められています。
1922年に生まれたミトロヒンは、1944年、軍検察に就職した後、
その資質を見込まれ、KGBの前身機関にスカウトされました。
ですが、
一党独裁の共産主義体制に疑問を抱くようになります。
東欧を戦車で踏み潰し、無実の人を「人民の敵」と投獄する国家。
「自分にできることは何か?」と自問した結果が、ミトロヒン文書です。
彼は1992年、家族と共に英国へ亡命し、2004年に天寿を全うします。
祖国を愛するがゆえに、体制を揺るがす道を選んだ一人のKGB職員。
2022/03/18 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

ロシア国営TVで、反戦を訴えたマリーナ・オフシャンニコワさん。
全世界から注目されたことで、ヘタに手出しできなかったのでしょうか。
すぐに亡命すると、「西側の回し者だった」とされる可能性もありますが。
二人のお子さんも心配です。海外での反戦活動も視野に入れて頂きたいです。
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