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二番目の山羊 ~アイヌは先住民族に非ず

2008年の先住民決議は騙し討ち。2019年のアイヌ新法も不当です。 ※現在は、twitterもFBもやっていません。 【 pixiv:5770560 】

アイヌの墓の写真&イギリスの解剖学殺人

コレもお蔵入りしていた記事です。7ヶ月前に書いたもの(↓)


アイヌの墓です(↓)

河野本道著、アイヌ史概説、カラー口絵より、北方新書




……河野本道先生の、「アイヌ史/概説」(北方新書1996.1.20)に
載っている、カラー口絵からです。墓と云うか、正確には墓標の写真

河野本道先生ご自身が、1966年に撮影なさったものだそうです。
場所は、北海道の静内町。今は合併して新ひだか町になっています。


墓標に引っ掛けられている壊れた木製品は、ゴミじゃないです(←)
副葬品なんですよ。木桶と、漆塗り製の行基だそうですが。

こうやって、日用品を壊して、死者の霊と共に、
あの世に送るんです。「ものおくり」ってヤツですね。



……で。アイヌ系子孫の一人である私から、
正直な感想を述べさせて頂きます。


うち棄てられた墓地かと思った。



ですので、手違いで掘り起こしてしまうようなことも、
あったと思うんです。管理者(?)がいたと気付かないで。

それでも、最近の墓まで掘り起こされては困りますが。
墓標が新しければ、流石に判断できると思いますし。




ちなみに、海外では「解剖学殺人」まで起きていました。

19世紀の大英帝国。近代医学の発展に伴い、
解剖研究用の死体が、大量に必要になったんです。

墓から盗み出して、研究機関に売り付ける例が続発。
1828年には、新鮮な死体を手に入れる目的で、
16人が殺害される事件まで起きました。

……イギリス本国内での話ですよ?



補足すると、ヨーロッパ圏(キリスト教文化圏)には、
聖遺物の伝統があり、死体に関する意識が違うんですよね。

勿論、被害者(遺族)は激怒しました。当たり前ですけれど。
取締りが厳しくなると、死体商人(!)は文字通り、海を渡った。

イギリス本国内でも、これだけの暴挙を行った人々です。
植民地においては、なんて、説明するまでもないでしょう。




2022/06/19  不破 慈(曾祖母はアイヌ)

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[ 2022/06/19 12:40 ] アイヌ問題 -4.DNA・人類学・考古学 | TB(0) | CM(2)
道東は、やはり寒い。(普通に長袖で生きています)
とりあえず、地震はとくになくほっとしています。
アイヌは、自然に神を映していましたが、なんていうか
天照大神みたいに神とする人格を持たせた形の神様は
いただろうか。または、天照大神をいいかえた神様は
いただろうか。なにかわかる本とか記憶あれば教えて
下さい。暇な時間ある、気の向いたときにお願いします。
[ 2022/07/06 22:17 ] [ 編集 ]
タキハシさん、こんにちは(_ _)
えっ、夏なのに寒いんですか? 道東って( ̄∀ ̄;

神話や民話の本なら、知里幸恵さんや知里真志保先生の著作が、
文庫化されて出ています。図書館の表の棚に置いていなくても、
検索すれば出て来るので、書庫から貸し出して貰えますけど。



>アイヌは、自然に神を映していましたが

アイヌに限らず、原初的な社会であればコレですよね。
日本の八百万だって、神様に人格(?)を持たせているけど。
根っ子はコレ。ギリシア神話でもエジプト神話でも同じだと。

一神教のほうが新しいですからね。ユダヤ・キリスト・イスラム。
仏教は何というか、バラモン(ヒンドゥー)の神々を迎え入れたけど、
本質は哲学ですからねぇ。仏(悟りを拓く)を目指して修行する。


話が逸れてしまいましたが(←)

アイヌの神話(民話)、私はまだ、本格的に手を付けていません。
神話学(文化人類学の一)の本は、以前から少しずつ読んでいて、
その神話学で基礎固めが終わったら、手を出そうと思っています。

今、必死に読んでいるのは、先史考古学の本ですね。
図書館から8冊ぐらい借りてきたのが、横に詰まれている(笑)
ず~っと自然人類学(生物学ベース)の本ばかり読んでいたので。
次は、隣接分野である先史考古学の素養が必要だな、と思いまして。

その関連で、一つ気になっているのはイオマンテです。
宇田川洋先生が、考古学ベースで研究した本を出していらっしゃるので。
先史考古学の基礎固めが終わったら、読んでみようと思っています。

クマ絡みの信仰って、朝鮮半島の檀君神話でも判ると思いますが、
北東アジアに広く存在しているんですよ。極東シベリア~オホーツク圏。
ネットでは、オホーツク文化=外来・闖入みたいに騒がれていますけど。
彼等は、北海道北部が環オホーツク圏だと知らないのでしょうか。
北海道にはヒグマがいますし、信仰が生まれる土壌はあった。


タキハシさんへの気安さもあって、ダラダラと書いてますが(←)
「カムイ」って、日本語(和語)の「神」が訛ったものなんですよね。
それを今現在、「神の語源はアイヌ語のカムイ」って騒いでいるけど。

アイヌの神話の中には、日本の神話から取り入れられた要素がいっぱいです。
日本列島は南北に長いので、北海道独自のものが、アイヌの神話・民話の中に、
遺されていない、とは言いませんが。何でも「アイヌが初」は止めて欲しい。



そして現状は、御用学者の書いた本が書店に溢れ返っています。

アイヌのことだけを調べて、アイヌのことを語ると間違えるんですよ。
日本国内だけを見て、アイヌとの比較で語っても間違えますから。

地球規模で見て、次に北東アジアで見てから、日本・アイヌを見ないと。


先述した神話学、面白いですよ。神話に興味があるなら、読まれてみては?
私が読んだことがあるのは、松村一男先生、後藤明先生、吉田敦彦先生。

心理学との絡みで、河合隼雄先生の本も読みました。
神話・伝承の読み解きに、フロイトやユングの手法が取り入れられています。
河合先生独自じゃなくて。文化人類学にそういうジャンルがあるんです。

取り敢えず、お名前を出した方を一覧にしておきます(敬称略)

 知里幸恵・知里真志保・宇田川洋
 松村一男・後藤明・吉田敦彦・河合隼雄



探せば、何方かが平易な入門書を書かれているかも知れません。
タキハシさんの疑問に、ピンポイントでお答え出来なくてスミマセンが。
こんな感じで大丈夫でしょうか? とにかく神話学は面白いですよ(^▽^)


[ 2022/07/07 16:07 ] [ 編集 ]
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ふわふわ

Author:ふわふわ
不破 慈(ふわめぐみ)

アスペルガー症候群(軽度の自閉症スペクトラム/神経発生発達障害の一系統)です。もともとは個人的なブログ(主に当事者研究やエッセイ発表の場)でした。

協会の不正を告発する砂澤陣さんの活動を知り、亡くなった父が、私をアイヌどころか北海道とも無関係に育てた理由が解りました。

父方の祖母は陸奥源氏、福島の母方は東北の蝦夷(安倍氏)。私自身は神奈川県横浜市で生まれ育ちました。


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