現代のアジア人、
どれだけ縄文人と近縁?
現代人とのつながり:得られた手がかりと謎※一部引用、改行を加えました 今回改めて,現代のヤポネシア人に縄文人のDNAが残されているのか,推定した。その結果,
本土日本人(東京)では1割程度,沖縄本島では3割弱,アイヌでは7割弱と推定された。これは前述の埴原の二重構造説と矛盾しない。やはり我々ヤポネシア人は縄文人の遺伝要素を受け継いでいるのである。
では,縄文人と関係のある集団は,ヤポネシア以外にはまったく存在しないのだろうか。船泊縄文人との遺伝的親和性を解析したところ、シベリアのアムール川下流域のウルチ,韓国人,台湾先住民,オーストロネシア系フィリピン人は,ヤポネシア人と同様に,漢民族よりも遺伝的に船泊縄文人に近いことが示された(図3)。この東アジア沿岸部の南北に広い地域の集団との遺伝的親和性は,東ユーラシアにおける地域集団の形成プロセスを知るための手がかりを提供しており大変意義深い。この
親和性の説明として,2つの可能性が考えられる。
まずひとつが,
後期旧石器時代に東アジア沿岸部へ初期拡散した古層集団の遺伝子を共有するというものである。つまり,古層集団のうちヤポネシアに渡った系統が縄文人となり,沿岸部に残った系統が現在の韓国人などに伝わった,とするものである。
もうひとつが,縄文時代あるいはそれ以降に
縄文人の系統がヤポネシアから沿岸部に拡散し,交流したとするものである。
ウルチは後者であり,時期も比較的最近であることは,今回の解析より明らかとなった。おそらくアイヌがアムール川下流域の集団と交流したことでもたらされたと考えられる。
※「科学」2020年1月号:神澤秀明(国立科学博物館人類研究部)
高精度ゲノム解析から見えてきた縄文人の体質・生活・由来(p25-26)
……冒頭の図では、紫→赤→橙→黄の順番に、
縄文人と遺伝的親和性が高い、ということになるのですが。
韓国に関しては、「
古層集団+縄文人との交流」であると考えられます。
右の過激派は、「無人だった半島に縄文人が進出した」と言い張りますが。
実際には、6500年前の人骨が見付かっており、現代日本人と近縁でした。
※正確には、現代日本人よりは大陸寄りで、現代韓国人よりも日本(縄文)寄り 朝鮮半島にも残る縄文遺伝子:古代ゲノム研究 (2022/05/15) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-2267.html台湾のアタヤルとアミは、基本的に古層集団の共有だとは思いますが。
与那国や石垣からだと、台湾は目と鼻の先。沖縄との交流はあったのか?
今後、貝塚時代前期(本土の縄文期)の資料が揃えば、見えてくるでしょう。
そして、楕円の囲みからは外れますが、面白いのはトゥチャとミャオです。
大陸中国の少数民族です。人口は各々、800万~900万もいますけど(←)
山岳地帯は島嶼地域と同様、古層集団の遺伝子が残りやすいのでしょう。
さて、アムール川下流域のウルチ。この人達に関して、
縄文の遺伝子は、比較的最近に伝達した線が濃厚のようです。
ウルチは、日本側の史料にある
山丹人の末裔と考えられています。
中~近世にかけて、大陸~樺太~北海道~本州に交易ルートがあって。
「
山丹交易」と呼ばれます。大陸側の窓口になっていたのが、山丹人。
大陸由来の、上質な絹織物(反物)を蝦夷錦(えぞにしき)と呼んだり、
緒締めに使われた小さな青玉を、樺太玉(からふとだま)と呼んだり。
アイヌを介して、行われた交易でした。混交する人もいたでしょう。
2022/10/08 不破 慈(曾祖母はアイヌ)

トゥチャ族が800万で、ミャオ(自称はモン)族が900万ですが。
現在の満州族が1000万人なのと、同じカラクリを感じる(-。-;
中国の少数民政策:満州族、なぜか倍増 (2022/05/08) http://fuwameg.blog.fc2.com/blog-entry-2266.html
- 関連記事
-
北海道の東も気温が下がり、寒いが出てくる日常です。
世の中色々様変わりしているようで、私は3ケ月ゲームばかり
ですとなにか難しくなっています。
横のリンクで日本国民の声北海道ですが、私のPCだけかも
しれませんが、先に警告画面でます。遠い昔公官庁でもでて
いた、私は見たことある画面ですが、最初はどうしようと
見える画面です。大したことありませんが、検索で言葉入力
すると、普通にトップ画面でますので暇なときに確認願います。