少し前、テレビ番組で知ったのですが、今の頃では、分数の計算が出来ない大学生も居るとか。
私は数字だらけの公式を覚えるのが本当に苦手で、数学は大嫌いだったのですが
(高一の時の数学の先生が大好きで、その時だけ頑張りました)、算数には然程苦労しませんでした。
でもまあ、今、34歳ですので、色々と忘れてしまっていますが。で、分数の……足し算で説明しましょうか? 下の問題、解けますか?
1/2 + 1/3 = ?
すみません、見難いですが、横書きで表記するしかないので……(技があるかも知れませんが知りません)答えは簡単なんです。
分母を同じにしてあげれば良いんです。
この場合、分母「2」に、3を掛けて『6』にし、分母「3」に、2を掛けて『6』にします。分母が大きくなったのですから、それと同じ数を分子に掛け、『3』と『2』にしてあげれば良い。答えは「5/6」ですね。
この場合、
分母を同じ数にしてあげる、が、「解き方の基本」であり、『基本の木』です。ですが、この『基本の木』だけでは、時間が立つと忘れてしまうのです。
では、どうすれば良いか?
「何故?」を学ぶんです。「何故、その解き方になるのか?」「分数」は、言い換えれば「率・割合」です。「分り合いを表わした数」です。であれば、「分母が同じ大きさなら、足す事も引く事も出来るし、正しい比較検討が出来る」。
この「何故?」の部分が『根っこ』なんです。「解き方」を学ぶだけでは、「何故?」が解らないんです。そして、本当に、色々な事に応用が利くのは、この「何故?」、つまり「考え方・理由」、『根っこ』の部分なんです。
『基本の木』だけ学んで、
『枝葉』である「応用」をいくら勉強しても、その木も葉っぱもいつか枯れてしまうんです。勿論、葉っぱが無くても、木は枯れてしまうんで、『枝葉』も重要です。ですが、
葉が生い茂る為には、木の幹が必要で、木の幹がしっかりと伸びる為には、土台に『根っこ』が必要を通り越して不可欠なんです。皆さん、「理由」を考えましょう。「何故?」と疑問を持てる人ほど、年月は要しても、大きな大きな、立派な巨木に成長します。
一番重要なのは、地上では見る事の出来ない『根っこ』です。
2013/03/29 不破 慈
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